執行部と大阪組の分裂で、「内戦状態」に陥った維新の党。松野頼久代表は22日の会見で、除名した大阪組が24日に開く「臨時党大会」で同党の解党を目指していることを「異常だ」と激怒した。大阪組が解党届を出せば、偽計業務妨害に当たるとして法的手段も辞さない構え。国政政党ながら、党内抗争とくしの歯が欠けるような分裂が繰り返され、政党自体の信頼も失墜しそうだ。この日は新たに、「中間派」の4人が離党届を提出した。
党の空中分解を止められない松野氏が、橋下徹大阪市長や「大阪組」へのいらだちを、あらわにした。
大阪側は24日の臨時党大会で解党を決め、総務省に維新の党の解党を届ける方針だが「解散するつもりは全くない。党規に基づいていない党大会を開くこと自体が異常だ」と語気を強めた。「党大会は執行部会の了承を経て、代表が招集すると党規約に定めている」と指摘。「政党の離合集散としても、あり得ない」と、橋下氏を批判した。
解党届が出た場合の対応を総務省に確認したとして、「双方の意見が割れた問題を受理することはないと思う。受理されるようなら、たとえば僕が勝手に、自民党や民主党の解党届を出せることにもなる。常識で考えて(受理は)あり得ない」と自信を示した。
解党届が出れば、偽計業務妨害に当たるとの法律専門家の見解を用意。法的手段も辞さない構えだ。これに対し、松井一郎大阪府知事は21日、「訴えたらいい」と受けて立つ構えをみせ、党分裂が法廷に持ち込まれる前代未聞の事態も予想される。政党交付金が入金される銀行口座の通帳や印鑑は、大阪組が死守。執行部の「奪還」は難しい。
解党届の問題とは別に、執行部が除籍処分にした片山虎之助参院議員が、逆に維新所属の参院議員5人の会派離脱届を提出、参院議長が受理する不可思議な事態も発生。松野氏は「一方に偏っている。議長と話したい」と不満を漏らした。
執行部が追い詰められているのは事実だが、内紛劇は、大阪組にも相当なダメージだ。「維新VS反維新」の構図になっている大阪府知事&市長ダブル選(来月22日投開票)まで、1カ月を切った。結果次第では橋下氏の求心力も低下、執行部、大阪組が「共倒れ」する可能性もある。
いい加減にすっきり分かれれば良いのに何時までも泥仕合を続けていると双方とも国民のそっぽを向かれる。今の執行部は後がま組で本来は橋下、松井の両氏が作った保守系改革派なので泥舟民主からの脱出組が主導権を取って党を運営すると言うのもおかしなものだろう。元祖維新は大阪で出直すと言うのだから残りも新党を作るなり、土下座しても民主に戻るなりしてやっていけばいい。結いはどうするのかねえ。結いは結構元祖維新に近いんじゃないの。野党再編というがダメなものをいくら組み直してもダメなんだからいっそのこと与党を再編した方が手っ取り早いだろう。それには何より民主党の解党が第一だろうな。憲政史上最低最悪のダメ政党の、・・。
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