今日も雨の中、バイクの教習をしているが、男性の教習生でこけまくっているのがいた。信号で走り出したらいきなり右にこけて指導員に気合を入れられていた。午前中は小柄な女性の教習生がバイクをこかして指導員が自分のバイクを与えてこかしたバイクを交換に行こうとしたらまたこけていた。


見ているとCB400で、両足はやっとつま先が着く程度、腕はステアリングバーを掴むのに目一杯伸ばして乗っている状態なのでちょっとどうかと思う。「教習車にシート高の低いクルーザーでも入れたら」と言ったが、400のクルーザーの教習車なんてあるんだろうか。あっても却って教習所で乗りこなすのが難しいかもしれない。


そうしてベランダで教習を見ていたら、「私、二輪の教習を受けるんですけど大丈夫でしょうか」と背の高い女性に声をかけられた。「普通の人なら大丈夫です。あなたは背が高いし、足つきも問題ないでしょう」と言うと、「バイクって重いんですよね。起せますか」と言う。「コツがあるのでそれが分かれば簡単に起せます。起せなくても指導員が手伝ってくれます」と言ったらちょっと安心したような顔をしていた。


その後、「教習はあのバイクでやるんですか」と大型二輪教習用のCB750とNC750を指差した。あれは大型二輪用の教習車だと言うと、「何が違うんですか」と言う。「エンジンの排気量、パワーが違う」と言ってからうちの二輪主任指導員が言っていたことを思い出した。


うちの二輪主任指導員はバリバリのヤマハ党で黄色のXJR1300の特別仕様カスタム車に乗っている。ジャケットもヤマハの黄色のジャケット、二種原チャリもヤマハの黄色と完全にヤマハに染まっている。その人曰く、「NCなんて大型二輪じゃねえ。こんな5千回転を超えるとレッドゾーンになってしまうトラックみたいなバイクなんて、・・。オレはいつも教習生にこんなのは大型二輪じゃないと言っているんだ」とぼろくそだった。ちょっとコースを走ったことがあるけど確かにエンジンは4発のようにシルキーではないが、普段使いには悪いバイクではないと思うが、・・。まあ好き好きだろう。


そんなことを思い出したので、「大型二輪は普通二輪とは世界が違う。特にリッター超のバイクになるとワープしそうなくらい加速するし、長距離も楽だよ。赤いつなぎでも着て隼でも乗ったら格好良いよ」と言うとちょっとうれしそうな顔をして、「来週から頑張ります」と言って帰って行った。


そう言う本人はCB1300で3速5千回転以上回したことがなく(それでも120キロほどになる)、高速でも追い越し瞬間で140キロ程度しか出したことはないが、バイクは不安定な乗り物だからのんびり走るに限る。無理して急ぐこともないだろう。


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