8日の日経平均株価は、米国株の動きが荒く、方向感をつかめずに売りに傾き、円高傾向も下落に拍車をかけ、前日比181円81銭安の1万8141円17銭と7日ぶりに反落して、取引を終了した。東証1部の出来高は23億1154万株、売買代金は2兆6182億円。騰落銘柄数は値上がり569銘柄、値下がり1235銘柄、変わらず95銘柄だった。市場は、足元では25日線(1万7961円)の下げの傾きが小さくなり、同線を意識する展開が続きそうと警戒感を匂わせている。
8日の東京外国為替市場のドル円相場は、終盤のユーロ買い・ドル売りが波及し、弱含んだ。午後5時現在は、1ドル=119円80~81銭と前日比20銭のドル安・円高だった。始まりは、120円近辺で推移。午前は日経平均株価が軟調スタートから切り返し、再びマイナス圏に沈んだ動きにつられる形で、119円85銭~120円10銭前後でもみ合った。午後は株安が意識され、上値重く推移。終盤には日経平均の先物が下落し119円75銭まで売られた。買い戻しも入ったが、ユーロドルの上昇が波及してドル売り・円買いが優勢となり、119円60銭近辺まで下落。その後は119円65銭に転換線があるようで下げ渋ったようだ。懸念材料だった連休明けの上海株が堅調に推移したことで、ドル円は上昇するとみられたが、120円台には日足一目均衡表の雲の下限や200日移動平均線がある。テクニカル的には上値が重くなりやすい状況だったようだ。一方で、下値は転換線に支えられており、終盤に売られた際もこの近辺では押し目買いが入った。夜にはFOMCメンバーでハト派に位置づけられるコチャラコタ・ミネアポリス地区連銀総裁が講演する。終盤の売りについては、年内利上げに対して弱気な発言が出ることが警戒された可能性があると言い、この後も神経質な値動きになりそうだ。
今日のトヨタは小幅な下げで引けている。円高傾向が嫌われたのだろうか。三菱重工とコマツは小幅ながらしっかりの展開だったようだ。
日本ブログ村へ(↓)