30日の日経平均株価は、中国株などが堅調に推移したことや日経平均が上値を追った動きを示したことなどで、前日比457円31銭高の1万7388円15銭と3日ぶりに大幅反発。今年4番目の上げ幅となり、値上がり銘柄数は全体の9割に達した。東証1部の出来高は25億8315万株、売買代金は2兆6008億円。騰落銘柄数は値上がり1714銘柄、値下がり154銘柄、変わらず26銘柄。市場は、買い戻しが買い戻しを誘った格好だ。安倍首相がきのうNY講演で投資家向けに経済重視を強調し、それが先物の買い戻しにつながったとみられる。ただ、外部環境は不透明で、今日で戻り終了の可能性もあるし、週末まで持って再度二番底を探りに行く可能性もあるのではないかと乱高下する相場に先は見通せないようだ。


30日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価は反発したものの、全般に動意は薄かった。終盤にやや買いが入り、1ドル=120円台前半に小高くなった。午後5時現在は、1ドル=120円02~02銭と前日比18銭のドル高・円安だった。始まりは、119円80銭前後で取引された。午前は、仲値前後に月末の実需筋のドル買いが入るなどして120円台に乗せた。買い一巡後は売りが出て、再び119円80銭前後に軟化。その後は、もみ合いながら上昇歩調をたどった。終盤には欧州株の上昇も後押ししたが、120円10銭近辺では輸出企業の売りが出た。テクニカル的にも120円10~15銭に基準線と転換線があるようで、その辺りで上値が重くなったようだ。日経平均株価は前日大幅続落した反動から上昇したが、ドル円の動意は薄かった。2日の米雇用統計を前に動きにくいようだ。米国時間には雇用統計の先行指標となるADP全米雇用報告がある。民間部門雇用者数が20万人を超えれば買われるだろうと期待する向きもあるようだ。


今日はトヨタ、三菱重工は昨日の下げを何とか取り戻したようだが、中国依存が強いコマツはやや足踏みのようだ。いずれにしても700円も下げれば翌日は買いが入るだろうが、これが上昇基調とはならないことは明らかだろう。


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