29日の日経平均株価は、中国経済に対する懸念やVW問題による欧米株安などを嫌気して前日比714円27銭安の1万6930円84銭と大幅続落。今年1月16日以来約8カ月半ぶりに、終値ベースで1万7000円を下回った。東証1部の出来高は27億9416万株。売買代金は2兆8859億円。騰落銘柄数は値上がり61銘柄、値下がり1815銘柄、変わらず17銘柄。市場は、予想以上に下落した。神戸鋼の下方修正で中国の景気減速懸念が強まったことも影響したのだろう。これだけ下げたので明日は買い戻しが入ると思われるが、中国景気に対する懸念が収束するとは思えないほか、10月1日には日銀短観、中国の製造業PMI、2日には米雇用統計の発表が控えており、目先は警戒感が残ると冴えないようだ。
29日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の大幅下落でリスク回避ムードが広がり下落したものの、終盤は押し目買いが入り下げ渋った。午後5時現在は、1ドル=119円84~85銭と前日比43銭のドル安・円高だった。始まりは、119円90銭前後で取引された。午前は日経平均株価の大幅下落も、119円50銭前後では、月末の実需筋のドル買いに支えられ、正午ごろには119円60銭台程度で踏みとどまった。午後は日経平均が引けにかけて1万7000円台を割り込んだことで一層売りが出、一時119円30銭を付けた。欧州勢が参入する終盤にはいったん売りが出て、119円25銭前後に転落。その後は押し目買いが入って119円80銭近辺まで上昇した。この日は、中国の経済指標の弱さ、フォルクスワーゲンの排ガス不正、コモディティーの下落、貴金属関係の談合疑惑と悪材料が重なったようで日経平均が大幅下落、ドル円も警戒感から売りが優勢となった。終盤は欧州も株安となったが、下げ渋った。個別のフローか、119円台前半が堅かったので、逃避的なフローが巻き戻されたのかもしれないとの声もあったようだ。
今日はもうどうしようもないと言ったところだろうか。トヨタ、三菱重工、コマツともに4%ほども値を下げて引けている。中国景気にVW問題が拍車をかけたと言うが、巨大企業と言っても1企業の問題が随分と影響が大きいものだ。もっとも下請け、孫請けなどを含めれば相当に大きなピラミッドになるだろうから。明日は反発して上げるだろうけど、そうそう大きく上げるとは思えない。1万7千の前半程度だろうか。
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