南シナ海の領有権問題で中国と対立するフィリピンは、アメリカ海軍の基地だったスービックをメディアに公開し、今後の基地整備計画について説明しました。
かつてアジア最大規模のアメリカ海軍の基地だったスービックは1992年にフィリピンに返還され、現在は経済特別区となっています。中国が南シナ海での実効支配を強めたことから、フィリピン政府は去年、アメリカ軍の基地使用を許可する軍事協定を結びました。
憲法では外国軍の駐留は禁止されていますが、フィリピンが再整備を行い、軍を駐留させた後、アメリカ軍が共同利用するということです。フィリピン軍による基地の再整備はアメリカ軍の本格回帰につながる動きともいえ、海洋進出を進める中国を牽制(けんせい)する狙いがあります。
南沙諸島で中国の脅威に直面するフィリピンは米軍との連携を強化し、中国をけん制する方向に舵を切った。尖閣諸島や東シナ海で中国の脅威に直面する日本はどうしてそうした意識が出てこないのか。日本一国では中国には対抗できない。安保法制は戦争法制だなどと非現実的なことを言わずに日本が置かれた現実をしっかりと直視すべきだろう。
日本ブログ村へ(↓)