25日の日経平均株価は、先物主導で値を上げ、政府の財政政策も好感したのか、前日比308円68銭高の1万7880円51銭と3営業日ぶりに大幅反発し、高値引け。東証1部の出来高は26億4224万株、売買代金は2兆8054億円。騰落銘柄数は値上がり1583銘柄、値下がり255銘柄、変わらず61銘柄。市場は、安倍首相と黒田日銀総裁の会談で緩和期待が高まった格好だが、権利付き最終日に伴う需給もプラス作用したようだ。公的年金買いもあったのではないか。ただ、外部環境は依然不透明であり、権利落ちする週明け28日の動きが注目されると警戒気味のようだ。


25日の東京外国為替市場のドル円相場は終盤、イエレンFRB議長の、年内利上げが適切との24日の発言が蒸し返されたことなどを受け、上昇した。午後5時現在は、1ドル=120円69~71銭と前日比76銭のドル安・円高。ドル円は仲値前後に五・十日に伴う実需筋のドル買いが入り120円40銭近辺まで強含んだが、前日の東京市場の高値120円39銭が意識されたため頭打ちとなり、その後は日経平均株価がマイナス圏に沈んだのを眺めて、120円付近まで水準を切り下げた。ただ、午後に入り株価がプラス圏に浮上、大引けに向けて上げ幅を拡大すると徐々にじり高に転じ、終盤は、欧州勢がイエレン発言と日経平均の持ち直しを材料にドルを買った上、欧州株もしっかりで始まったため、120円80銭近辺に上昇した。17日のFOMCは、多くの市場関係者が利上げ見送り・タカ派的な声明文を予想していたことから、利上げ見送り・ハト派的な声明文と受け止められ、ドル売り要因となった。イエレン議長の今回の発言はこうした市場の悲観的な見方を修正したが、テクニカル的には三角持ち合いの頂点を形成中のようで、ドル円は上昇基調に戻ったとみるのは早計との指摘もあった。


今日はトヨタ、三菱重工はしっかり、コマツも小幅な上げのようだ。しかし、中国経済の足元が危ういのでこの先も相場がどう動くかは不透明のようで乱高下が続くかもしれない。安定相場は中国の動向が明らかになって安定した後の話になるだろう。


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