安全保障関連法案の参院特別委員会採決をめぐる与野党の攻防が緊迫する中で、東京・永田町の国会議事堂前では17日も朝から雨の中、市民らが集会を開き、反対の声を上げた。
 

「戦争やめて! 」「戦争法阻止」と書かれたプラカードを掲げた200人以上が集まり、「強行採決、絶対反対」と声をからした。主催者側が「きょう、あすが最大のヤマ場。廃案目指して頑張りましょう」と呼び掛けると、集まった人たちは「頑張ろう」と声をそろえた。
 

「九条は平和の力」と手書きした傘を差した自営業山岨和子さん(69)は、堺市から友人ら計6人と夜行バスで駆け付けた。朝6時すぎに東京・新宿に到着し、国会前へ。

「(平和国家としての)日本の形が変わるので、世界にどう受け止められるのかと心配」と話す。小学生の孫が3人いるといい、「孫に残してあげられるのは平和かなと思う。反対の声を上げる一員になりたい」と言葉を強めた。
 

東京都杉並区の無職男性(75)は戦時中、疎開先の神奈川県小田原市から東京大空襲の際に街が燃えているのが見えたことが印象に残っている。「初めは戦争じゃないと言いながら、最終的に戦争になる。70年、平和憲法を堅持してきたが、根底から崩されるのは許されない」と憤った。 


この人たちは安保法制が成立したら本当に日本が海外へ出て行って戦争をする国になると思っているのだろうか。憲法9条があれば本当に日本が戦争に巻き込まれないと思っているのだろうか。それに関して誰も具体的かつ理論的な説明はしていない。自衛隊には国外に出て行って他国に戦争を仕掛けるような力はない。また他国に戦争を仕掛けるような理由も必要性もない。憲法9条は日本の国内法で日本を縛るもので外国に対しては何の効力もない。徴兵制と言うが、今の自衛隊の兵力では徴兵制を布いて素人を集める必要もない。日本の極めて限定的な集団的自衛権の行使について世界の主要国も好意的な見方をしている。反発するのは中韓くらいだろう。


日本が侵略を受けた時に、「米軍、お願いします。私たちは弾の飛んでこないところで見ていますから」とでも言えば助けてくれると思っているのだろうか。同盟と言う国家関係にはメリットとデメリットがあるが、現状を見れば米国など欧米諸国との同盟が日本の安全を守るにはもっともふさわしい。今回の安保法制が完璧なものとはお世辞にも言えないが、それは与野党が切磋琢磨して将来に向けて国家と国民にとってより良い方向へと改正していけばいい。「安保法制=戦争法案」と言う単純かつ偉大な理論の飛躍はどこから出てくるのだろうか。戦争が悪いなどと言うことは誰でも分かる。戦争に行きたい者などいないだろう。それでも国家や国民を守るためには戦わなければいけない時もある。そうした事態が起こらないよう努力をするのは当然だが、その時の備えはしておくべきだろう。それをしないで放置することを喜ぶのは中国くらいだろうが、まさか、その御声がかりでこんなことをしているわけではないだろうと思いたいが、・・・。


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