9日の日経平均株価は、中国株高や中国の経済対策に期待し、リスクオンとなって、前日比1343円43銭高の1万8770円51銭と大幅反発し、高値引け。全面高となり、上げ幅は1990年8月15日(1439円59銭高)に次ぐ歴代6位の大きさ。終値での1万8700円台は8月31日(1万8890円48銭)以来の高値水準となる。東証1部の出来高は27億9600万株、売買代金は3兆1483億円。騰落銘柄数は値上がり1877銘柄、値下がり14銘柄、変わらず6銘柄。市場は、オプション取引に絡んだ先物の買い戻しと個別銘柄での買い戻しがダブルで強まった。下げ過ぎの反動もあろうが、ボラティリティ(変動率)は高水準のままであり、なお不安定さを残していると警戒感も残るようだ。
9日の東京外国為替市場のドル円相場は、中国経済への不安が払拭(ふっしょく)されないものの、内外株高の後押しでじり高となった。午後5時現在は、1ドル=120円67~68銭と前日比52銭のドル高・円安だった。始まりは、120円前後で推移。午前は堅調な日経平均株価を材料に120円40銭前後まで買われた。午後に入ってからは、やや売られて120円20銭台で小動きとなった後は、日経平均の上げ幅拡大を眺めて120円50銭付近まで値を上げた。終盤は上海、欧州の株高を背景に円売り・ドル買いが入って、120円70銭前後まで上昇した。日経平均の急騰に比べると、ドル円の戻りは鈍かった。大量の空売り後のショートカバーという株式市場固有の理由に、ドル円は付いていけなかったのではと言う。世界的な金融市場の動揺は一服したように見えるが、中国の貿易収支を見ても、根本的な状況が変わっているわけではないと中国経済に対する警戒感は依然根強いようだ。10日は、中国消費者物価指数が発表される。重要な指標。下をやる可能性はあると警戒する向きもある。一方、下値試しには何回か失敗している。投機筋の買い戻しがまだ見られておらず、仕掛けが入れば一気に上昇するだろうと見る向きもあった。
今日はトヨタ、三菱重工、コマツともに大幅高となっている。中国経済に対する警戒感はあるものの相場としては値を上げて行きたいようだが、中国経済は相当に危険な水準にあるだろうし、やることが透明性を欠くので実際のところが良く分からない。中国経済がどっちに転ぶのかまだまだ不透明だろう。
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