オーストラリア海軍向けの潜水艦建造プロジェクトの受注を目指す日本の企業連合は先週、オーストラリアで説明会を開いたが、参加した豪企業幹部は、日本側が重要な情報を十分伝えなかったほか、国内企業との協力に向けた協議を拒否したと批判した。



日本やドイツ、フランスの企業は、豪海軍向けのステルス潜水艦12隻の建造の受注を目指している。日本の防衛省関係者と三菱重工業<7011.T>、川崎重工業<7012.T>の幹部らは受注獲得に向け先週オーストラリアを訪れ、説明会を開いた。



説明会に参加した豪防衛専門家は、豪企業が日本側との協力機会を模索するためどのように関わり合うことができるかと質問したが、日本側からは、契約締結前にそうした協力関係について協議することは入札プロセスで認められていない、との回答が返ってきた。また、国内の防衛関連企業3社は、日本が1対1で協議することを拒否したほか、プレゼンテーションには重要な情報が欠けていた、と不満をもらした。



受注競争では日本企業が最有力候補とされていたが、説明会で日本が潜水艦をオーストラリア国内で建造するかどうかについて明言を避けたことから、現地建造をすでに表明した欧州勢に出遅れたとの見方が広がっている。


日本は武器輸出の経験がないので百戦錬磨の欧米諸国には技術では勝っても商談では到底太刀打ちできないだろう。相手のあることだからどうなるか分からないが、もっと小さなものから始めてノウハウを蓄積したほうが良いのではないか。海自は最新鋭潜水艦の機密が漏れるのを嫌っているようだし、・・・。海自としては「そうりゅう」型を輸出したくはないのだろう。


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