防衛省は31日、航空自衛隊三沢基地の第3航空団を構成する第3、第8飛行隊のうち、第8飛行隊を2016年度に築城基地(福岡県)に移駐すると明らかにした。次期主力戦闘機F35の三沢配備に伴う部隊再編の一環で、第3航空団には飛行隊を新設し、17年度からF35を順次配備する。
 

■17年度 F35配備で部隊新設
 同日発表の16年度予算概算要求に関連費を計上した。第3航空団は三沢基地の主力を占め、第3、第8飛行隊がそれぞれF2を20機ずつ運用している。防衛省は部隊ごとの人員を明らかにしていないが、三沢基地全体では約3100人。

 

第8飛行隊が移る築城基地は1個飛行隊から2個への増強となる。防衛省は「南西地域の防衛強化が喫緊の課題であり、航空優勢の確実な維持に向けた態勢を整えるための部隊配置にする」としている。

 

最新鋭のステルス機F35の三沢配備は13年に公表されており、国内で初配備となる。小野寺五典前防衛相は昨年6月、県に「20機程度を配備する予定」と説明している。防衛省は31日の取材に、17、18年度に計10機、19年度に6機、20年度に6機を配備する計画を明らかにした。


一方、概算要求には空自として初めて取得する、無人偵察機グローバルホーク3機の費用367億円が計上された。米軍は14年から台風シーズンに限り、米国グアム基地のグローバルホークを米軍三沢基地で運用している。空自機の配備先は未定で、防衛省は「施設の大きさや設備などを踏まえ慎重に検討している」との回答にとどめた。


F35が米空軍の駐留する三沢に配備され、その分、F2飛行隊が築城に移駐することになる。空自としてはF35、グローバルホークなどの新規機種を配備するには米空軍が駐留しているところの方がいろいろと都合が良いだろう。また南西方面がきな臭くなっているのでそうした配慮もあるのだろう。F2が40機で160発の対艦ミサイルを侵攻する水上部隊に振り向けられる。これは相当に大きな抑止力になる。それにしても南西方面への増強振りは目を見張る。自衛隊も相当に中国を警戒しているのだろう。


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