31日の日経平均株価は、中国株への警戒や米国先物が値を下げたことなどを嫌気して、前週末比245円84銭安の1万8890円48銭と4営業日ぶりに大幅反落。昼休みの時間帯に日経平均先物が下押した流れを受け、後場寄り付きから売りが先行した。東証1部の出来高は24億7360万株、売買代金は2兆7460億円。騰落銘柄数は値上がり918銘柄、値下がり897銘柄、変わらず79銘柄。市場は、昼の立ち合い外バスケット取引で売り超となり、戻り売りが出やすい水準だ。ボラティリティ(変動率)は低下している、急激に下げておらず、しばらく不安定な動きが続くのではないかと言う。
31日の東京外国為替市場のドル円相場は終盤、新規の売り買いの材料に乏しく、1ドル=121円台前半での小幅な値動きとなった。午後5時現在は、121円19~19銭と前週末比43銭のドル安・円高だった。ドル円はオセアニア時間には121円台後半で取引されたものの、東京時間は軟調な日経平均株価を眺めてじり安となり、昼にかけて121円近辺まで水準を切り下げた。午後に入り、株価の下げ幅拡大につれて一時120円80銭台に下落したが、その後は株価が下げ止まる中で買い戻され、121円台を回復。終盤にかけては121円20銭近辺まで下げ渋っている。ドル円は、24日の海外市場で一時116円台前半まで下落した分を、1週間かけてほぼ取り戻した格好。ただ、121円台後半まで買い上がるには材料に乏しい上、週末に米雇用統計を控えていることもあり、売りも出しにくいようだ。
今日はトヨタ、三菱重工、コマツともに大きく値を下げて引けている。当面は中国株の動きを中心に、売り買いのタイミングを計る投資家の心理が加わって相場が回るだろう。今後、中国経済の見通しがつくまでは相場はかなり複雑な動きをするだろう。
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