維新の党の顧問の松井一郎大阪府知事は27日午前、党対応が決まってない山形市長選で柿沢未途幹事長が野党系候補を応援したことについて、顧問を辞任した上で離党する考えを表明した。大阪府庁で記者団に明かした。最高顧問の橋下徹大阪市長も大阪系議員に対し、最高顧問を辞任し離党する考えを伝えた。松井氏は知事選か党代表選への出馬のいずれかを検討していたが、知事選への再選出馬が濃厚になった。
松野頼久代表は27日中にも党所属国会議員に対し、柿沢氏の処遇を発表する方針だが、松井氏は柿沢氏が更迭されないとみて抗議の意思を示した。松井氏は「(党執行部の)永田町病に付き合っている場合じゃない。二重行政の解消や大阪府知事選・大阪市長選のダブル選挙があり、大阪・関西に集中する。(柿沢氏の処遇の如何に関わらず)顧問を辞任し、離党する」と述べた。
橋下氏については「国会議員には関わらない」と一緒に離党する意向を示す一方、党の大阪系議員については「残って、永田町病を治療するために頑張ってもらいたい」と述べ、集団離党の可能性については否定した。大阪系議員は同日午前、国会内で対応を協議。党役職の辞任や離党は橋下、松井両氏にとどめる方針を確認した。大阪系議員の筆頭格にあたる馬場伸幸国対委員長は記者団に「今組織を割っても何ら良いことはない。そうならないよう執行部でよく相談して決断していただきたい」と述べ、党分裂を回避すべきだとの考えを示した。
松野代表は党分裂を回避しようと、橋下徹氏が求めていた柿沢、松井両氏による討論会を開く方向で調整。両氏の話し合いを進めることで、柿沢氏の続投を目指す構えだった。ただ、松井氏が離党を表明したことで柿沢氏の更迭に追い込まれる可能性もある。
柿沢氏は今月14日、山形市長選で、維新は事実上の自主投票の方針にもかかわらず、民主、共産両党などが支援する無所属新人の立候補予定者を応援。松井氏が「けじめをつける必要がある」などと幹事長辞任を要求したが、柿沢氏は26日、「こんなことで幹事長を辞めるわけにいかない」と拒否。松井氏ら大阪側がさらに反発を強めていた。
維新も松野・柿沢体制となって第二民主党化した感があるのでこれはこれでいいのではないか。今後、大阪組がどうしていくのか、やや興味があるところだが、自民一党、後はすべてただの反対政党では日本の政治は良くならない。新しい対抗勢力の台頭を期待しよう。
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