中谷元防衛相は19日の参議院平和安全法制特別委員会で、防衛省が安全保障関連法案の成立を前提に作成した内部資料について、「今後具体化すべき検討課題を整理したもの。問題ない」と説明した。あくまで分析・研究をしたもので、法案成立を見越して部隊の運用要領などを検討していたわけでないと述べた。


この資料は、共産党の小池晃氏が8月11日の特別委員会で示したもの。審議が止まり、散会した。


19日の中谷防衛相の説明によると、資料は防衛省の統合幕僚監部が内部部局と調整して作成。5月26日に開かれた自衛隊の高級幹部のテレビ会議で使用された。


中谷防衛相は「法案の内容を丁寧に説明するとともに、今度具体化すべき検討課題を整理したもので、統幕として当然必要な分析研究をした」と語った。


これに対し、質問に立った共産党の小池晃氏は、「安保法案は国会の審議が第一であり、法案が成立した後に検討を始めるべき」とした8月11日の中谷防衛相の答弁を指摘し、「矛盾している」、「国会を軽視している」などとと批判した。


資料は、「8月に平和安全法制が成立し、その6カ月以内に施行が開始される」ことを前提に作成されている。


最初から、「部内での検討資料で成立する可能性のある法令について事前に検討を行なうのは当然こと。何ら問題はない」と突っぱねておけば良いのにねえ。その方が事後の対応もやりやすい。相手が追及してきたら、「シビリアンコントロールを厳守する」とか、ちょっと引いてやればいいのだから。中谷防衛大臣、元自衛官と言うが、いい人なのかもしれないが、いわゆるいい意味でのずるさがないねえ。国会答弁など機転とずるさ勝負だろうから。どこの省庁でも新法が成立する可能性があれば事前検討は綿密にやるのだから防衛省・自衛隊はダメと言うことはないだろうに、・・・。


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