12日の日経平均株価は、中国人民元の連日の切り下げを嫌って午後は先物に大口の売りが出たことで一気に値を下げ、前日比327円98銭安の2万392円77銭と大幅続落。終値での2万400円割れは7月29日(2万302円91銭)以来2週間ぶり。東証1部の出来高は25億3969万株、売買代金は3兆373億円。騰落銘柄数は値上がり289銘柄、値下がり1533銘柄、変わらず67銘柄。市場は、再度の人民元切り下げを受け、先物主導で売られた。週末SQ(特別清算指数)算出に絡む先物売りや、利益確定売りなど複合的な売りが下げを増幅させた。もう一段の人民元切り下げがなければ、市場は落ち着きを取り戻し、出直りに向く可能性があると言う。
12日の東京外国為替市場のドル円相場は人民元の動向に振られる展開。午後は人民元買い介入観測を受けて軟化し、終盤も欧州勢などの売りに押されて値を下げた。午後5時現在は1ドル=124円48~48銭と前日比35銭のドル安・円高だった。始まりは、125円近辺で推移。午前10時すぎに公表された人民元の基準値が前日より低かったため、ドル買い・人民元売りが進み、ドル円も125円30銭近辺まで上昇した。しかし、同水準では頭の重さが見られ、午後は利食い売り優勢に傾き、中国人民銀行による元買い介入が報じられると125円を割り込み、終盤も欧州勢から元買い介入観測を蒸し返すような動きが出て、一時は124円30銭近辺と今日の高値から1円近く下落した。午後のドルの軟化については、上値の重さが見られたことがドル買いポジションの巻き戻しを誘ったとの見方もあった。日米ともに長期金利が低下し、円買いが強まるとともに、欧州株式市場も売りが先行するなど、リスク回避的な様相で、夏休みで商いが薄くなりがちなことも相場の不安定さの一因になっているようだ。人民元が落ち着くのを待とうという人も多くなるのではないかという。
今日はトヨタは人民元ショックで大きく値を下げている。三菱重工はやや小幅、もっとも中国の影響が少ないせいだろうか。コマツはもっとも大きく値を下げた。やはり中国頼みの影響だろう。中国経済は遅かれ早かれつまずくだろう。中国政府も必死のようだが、何時までも支え切れるものでもないだろう。つまずいた後の処理によっては中国経済は長く不況が続くだろう。経済的には困ったものだが、政治的にはそのほうが良いだろう。
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