11日の日経平均株価は、前場は欧米株の好調で値を伸ばしたが、中国元が切り下げるとこれを嫌気して、先物に大口の売りが出るなど下げに転じ、前日比87円94銭安の2万720円75銭と5営業日ぶりに反落。東証1部の出来高は24億2557万株。売買代金は2兆9723億円。騰落銘柄数は値上がり817銘柄、値下がり962銘柄、変わらず110銘柄。市場は、人民元の切り下げを受けて利益確定売りが出た。中国経済に対する警戒感や日本企業への悪影響懸念のほか、インバウンドへの影響も警戒されたとみられるが、日経平均が高値圏にあったことから、きっかけになった側面の方が強い。人民元切り下げによる日本市場の反応は今日で収まるだろうが、明日も中国の経済指標が多く発表される。明日の日経平均は、米国市場の戻り継続を確認できれば再び高値を試してもおかしくないが、中国動向という不透明要素があり、神経質にならざるを得ないと慎重のようだ。
東京外国為替市場のドル円相場は終盤、一時125円付近まで上伸したものの、利益確定売りなどに押され頭重く伸び悩んでいる。午後5時現在は1ドル=124円83~83銭と前日比32銭のドル高・円安だった。東京時間の午前中は、午前10時すぎに中国人民銀が対ドル基準値を前日比1.9%近く引き下げたことを受けて、人民元売り・ドル買いが強まり、ドル円も124円80銭台まで上伸した。その後は日経平均株価の動きを眺めてドル円もレンジ内でもみ合った。夕方には、欧州勢が人民元の切り下げを再び材料視し、ドル円はいったん125円台前半まで買われたが同水準では利益確定売りもみられ、124円80銭前後に再び押し戻された。ドル円は125円台を付ける局面では売られる展開が続いている。市場関係者は、125円台に乗せると輸出企業のドル売り・円買いオーダーが控えているようで、本日は目立った米経済指標もなく、ドル円はレンジ相場の様相を強めるのではないかと言う。
今日のトヨタは小幅安、三菱重工は底を打ったのか、小幅高、小松は大きく値を伸ばしているが、中国不安でどうしたのだろう。中国元切り下げで小松に利益があるのだろうか。
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