■武藤氏当選前ブログ標的 米の盗聴疑惑に反省なし、15年前首相発言持ち出し
民主党は4日の参院平和安全法制特別委員会で、主題の安全保障関連法案以外のテーマでも政府を追及した。学生デモを批判した自民党の武藤貴也衆院議員が初当選前に書いたブログや、安倍晋三首相の発言を15年前の議事録から持ち出し「憲法軽視の政府・与党」に疑問を投げかけ、必死の批判を展開した。

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民主党の小川勝也氏は、武藤氏がブログで、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を「日本精神を破壊する」と指摘したとして、「とんでもない表現だ」と批判した。学生デモを批判した武藤氏は6月に報道圧力発言が出た自民党若手の勉強会にも出席していた。武藤氏を「危険人物」としたい意図は明らかだった。

 

ところが、追及は重大な指摘を欠いた。小川氏はブログの日付を7月23日と紹介。今年と理解するのが自然だが、実際は平成24年7月23日だった。武藤氏は同年末の衆院選で初当選し、ブログを書いた当時は公認もされていなかった。

 

続いて質問に立った桜井充氏は、首相の憲法観をただした。桜井氏は12年5月11日の衆院憲法調査会の議事録を用い、当時当選2回だった首相が「強制の下、米国人の手でできた憲法を私たちが最高法として抱いていることが、日本人の心理に悪い影響を及ぼしている」と発言したことを問題視した。

 

さらに前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」の部分を、国連常任理事国は第二次世界大戦後も戦争をしているとして、首相が「しらじらしいといわざるをえない」と批判していたと指摘。桜井氏は前文を「理想だ」と絶賛したが、首相は「わが国の平和と安全は、わが国自身がしっかりと確保し、その決意も書く必要があるとの観点から述べた」と強調。憲法観が異なる両者の議論はすれ違いとなった。

 

桜井氏は米側が日本の省庁などを盗聴していたとの疑惑についても「危機管理上、非常に大きな問題がある」と指摘した。細野豪志政調会長も記者会見で「盗聴はほとんど民主党政権のときになされた。事実ならば同盟国として非常に問題だ」と米国を批判した。

 

細野氏は盗聴問題と安保関連法案を関連づけて「対米追従の安倍政権」と批判し、政府に積極的な働き掛けも求めた。もっとも、盗聴されたとみられるのは安倍政権も民主党政権も同じ。「民主党として事実を確認していく必要がある」と述べた細野氏が、政権時代の“反省”に言及することはなかった。


知恵もなければ策もない、責任感もない民主党のやることは所詮はこんなものだろう。安全保障の問題であれば神がかり議論や枝葉の追及ではなくお互いに具体策を出し合って討議するのが当然なのだが、「二番じゃいけないんですか」の民主党なので強がるだけで何も策はないのだろう。こんな政党があるから日本の議会政治のレベルが下がる。亡国の民主党は政界から退場願いたい。


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