CBR1000RR、ホンダのスーパースポーツだが、このバイク、決して突出した性能ではない。国内仕様は118馬力、海外仕様は180馬力、最近のSSは軒並み200馬力なのを見るとやや控えめな数字でバイク自体もそれほど新しくはない。
今回の鈴鹿8耐ではヤマハのYZF-R1が優勝したが、このバイクは電子制御満載、200馬力の最新鋭バイクだ。一方ホンダはワークスは参加せず、プライベーターにバイクを提供して参戦している。
CBR1000RRは概ね30チームほどで使われていたと思う。優勝争いはヤマハとMUSASHI-RT HARC-PROやFCC TSR HONDAなどのプライベーターだが、MUSASHIは序盤首位を争い、MUSASHIが転倒でリタイヤした後はFCC TSR HONDAがヤマハと首位を争った。
最後のイエローフラッグでペースカーが入り、レースは2集団に分割されたことからFCCはヤマハとは分差がついてしまったが、それまでは秒差で争っていた。CBR1000RRは国内ではちょっと出足のいいスポーツバイクと言う程度だが、レーサーとしてはなかなかどうして優秀なバイクのようだ。
ホンダはバイクはカタログスペックやパワーではなくトータルバランスだという。主人公はバイクではなくライダーと言うホンダが200馬力などと言うハイパワーバイクを一般のライダー用として世に出すことはないだろう。乗り手に優しいバランスのいいバイク、それがホンダの理想のようだ。CB1300も乗り手に優しい素直な良いバイクだ。
それでもRRを頂いたCBR1000はその血は争えないのだろう。CBR1000RRは改造を受ければどんなSSにも引けを取らないレーサーに変身する。しかし、ホンダはパワーや電子制御よりも軽量コンパクトでトータルバランスのいいバイクを目指す。基本性能を磨くこと、それはハイパワーよりもライダーのためになる。それがホンダのRRの理想なんだそうだ。
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