東京・調布市の住宅に小型飛行機が墜落し、8人が死傷した事故で、小型機は、目的地にあたる伊豆大島までの片道分のおよそ5倍にあたる燃料を積載していたとみられることが、国土交通省への取材でわかりました。

 

事故を起こした小型機は、調布飛行場から伊豆大島までおよそ1時間の飛行を予定していました。その後の国土交通省への取材で、死亡したとみられる川村泰史機長(36)が、羽田空港にある東京空港事務所に提出した飛行計画書に、「5時間分の燃料を積載」と記載していたことがわかりました。

 

国交省によりますと、事故を起こした小型機が離陸可能な最大重量は、およそ1955キロだということですが、片道分に必要な燃料のおよそ5倍にあたる燃料を積載していたとみられ、運輸安全委員会は、高度を十分にあげられず墜落した可能性もあるとみて、調査を進めています。

 

「業界団体等に対して、機体の点検整備の確実な実施、運航に関わる法令・手順の順守等を通じて、運航の安全について万全を期すよう指示した」(太田昭宏国交相)

 

また、太田国交大臣は、去年4月から行っている小型機の事故防止対策をさらに徹底するとしています。

 

一方、墜落事故を起こした小型機を製造したアメリカのパイパー社は27日、取材に対して、「今回の事故についての情報開示はNTSB=アメリカ運輸安全委員会を通して行うので、コメントできない」と回答しています。


航空機はまったくの素人なので余計なことは言えないが、事故機がサッカー場を飛び越えていく時のエンジン音にはさほどの異常があるようには聞こえない。やや左右にふらついているが、普通に飛行しているように見える。


一方、野球場から撮った動画に映った事故機はずい分低いところを飛んでいて高度が上がらないように見える。その後、機首上げをした時点から機首上げの姿勢のままで高度を失ったように見える。


離陸も滑走路端でやっと離陸しているので、機体が重い、何らかの原因でパワーが出ていない、行き足がつかず機体が不安定で高度が上がらない、高度を稼ごうと機首を上げて失速、墜落と言う過程をたどったのだろうか。


調布からの伊豆七島への定期便と思しき機体が時々頭の上を飛んで行くが、小型機と言うのは何かが起こっても意外に何とかなりそうに思っていたが、やはり飛行機は飛行機だった。事故に遭われた方には誠にお気の毒である。


追記

航空機が高度が取れない、速度が上がらないと言うのは要するにパワーが足りなかったからでその原因がどこにあるのかと言うことになると、まずエンジン、そしてもう一つはペイロードが限界を超えていたということ、あるいはこれらの相乗効果が原因だろう。気温が高くて空気が希薄になっていたと言うが、ほかの機体は普通に飛行しているのだからこれは当たらないだろう。なぜパワーが出なかったのか、原因はこれに尽きるだろう。



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