欧州連合(EU)などから金融支援の条件として要求されている財政再建策への賛否を問うギリシャの国民投票で、同国のチプラス首相は5日夜(日本時間6日朝)、テレビ演説し、「ギリシャは歴史的なページを開いた」と述べ、反対派の勝利を宣言した。


 
6日午前1時(日本時間午前7時)のギリシャ内務省の中間集計(開票率約95%)によると、反対が61.3%、賛成が38.7%で、反対が大きくリードした。チプラス首相は国民世論を盾にEU側に譲歩を迫る意向だが、EU側が受け入れるのは難しく、交渉難航は避けられそうにない。

 
結果を受け、EUのトゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は5日、7日にユーロ圏首脳会議を開くことを明らかにした。ユーロ圏首脳は、ギリシャの銀行が閉鎖され、社会不安や経済混乱が深まることを懸念しており、早期にギリシャとの妥協案を探る構えだ。

 
トゥスク大統領は4日の会見記事で「目標はユーロ圏(19カ国の)結束を守ること」と述べ、国民投票が拒否でも「交渉の余地は狭くなるが、ギリシャの提案を聞く」としており、7日の首脳会議で政治的な妥協を図りたい意向だ。


ギリシャの首相は、「勝った、勝った」と喜んでいるようだが、どうも誰が誰に勝ったのかよく分からない。放漫財政で破たんしたのなら支援を受けて負債を整理し、財政の正常化を目指すのが常識なのだろうが、どうも世界には常識の通じない連中が多いようだ。まあギリシャもその生い立ちからいろいろと問題があるのだろう。しかし、あの総理と言う人物も一発屋のポピュリストであまり堅実な人物には思えない。EUも離脱されると困るのだろうが、交渉では離脱やむなしで臨んで来るだろうからギリシャも国内の投票で、「勝った、勝った」と言っていると痛い目を見るだろう。しかし、国家が破産したらどうなるのだろうか。


日本ブログ村へ(↓)