中国メディア「大慶網」は10日、「『J-20(殲-20)』戦闘機に独特な設計。「F-22」より3秒間先んじてファイアー」と題する記事を掲載した。
記事は、中国が開発中のステルス戦闘機「J-20」は高性能と強調。「外部における一般的な認識」として「搭載しているロシア製のAl-31エンジンは米国のF-22に及ばない」が、「機動性、搭載兵器、情報化作戦遂行能力は、後発機だけにF-22より優秀」、「中国製戦闘機との空戦試験を行ったところ、米軍のF-22と差がないことが分かったと伝えられる」などと紹介した。
さらに、「J-20とF-22はともにステルス機などで、双方とも遠距離からのミサイル攻撃は不能。近距離で格闘戦を行うことになる。近距離での戦闘ではF-22の欠点が出る。J-20はその独特なウェポンベイ(武器格納庫)の設計により、3秒間早く、ミサイルを発射することができる。先制攻撃で、敵を1発で屠(ほふ)ることになる」と主張した。
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◆解説◆
現在の「航空戦」でステルス戦闘機とステルス戦闘機「だけ」の戦闘は、あまり考えられない。ステルス戦闘機はまず、作戦行動中にレーダーを使えない。レーダー電波を発射することは、相手に自分の位置を教えてしまうからだ。そのため、安全と考えられる位置を飛行する早期警戒管制機などが情報を探知し、戦闘機に指示を与える。
現在の「航空戦」でステルス戦闘機とステルス戦闘機「だけ」の戦闘は、あまり考えられない。ステルス戦闘機はまず、作戦行動中にレーダーを使えない。レーダー電波を発射することは、相手に自分の位置を教えてしまうからだ。そのため、安全と考えられる位置を飛行する早期警戒管制機などが情報を探知し、戦闘機に指示を与える。
ステルス機もレーダーで「完全に見えない」のではない。現在は、ステルス機の「相手に見えにくい性能」とレーダーの「探知能力」向上の“いたちごっこ”が続いているとされる。
J-20については、ロシア製エンジンの性能に問題があり、性能を満足に発揮できないとの見方がある。中国は同機への搭載を念頭に「WS-15(渦扇-15)」ターボファンエンジンを開発しているが、開発は難航しているとされる。
最近、中国の新型戦闘機の勇ましい記事が数多く出ている。J-20にしてもJ-31にしても米国のF22やF35など問題じゃないと、・・・。まあ中国がどうしてこうもステルス機を次から次へと出すのか分からないが、第6世代機も用意していると言う。しかし、その性能がどうかと言われればどうも首を傾げざるを得ない。何をおいてもあのエンジンの排気ノズルを見るとこれはだめだと言う気がする。あのノズルは2世代くらい前の戦闘機用エンジンのノズルだろう。実際にどの程度ステルス性能があるのか、機動性はどうなのか、超音速巡航は、電子機器はといろいろ疑問がわいてくる。速度などはエンジンの出力が出ていればそれなりに出るだろう。ステルス性能は???くらいだろうか。電子機器も???だろう。第一、技術と言うのがそんなに格段の進歩をするはずもない。形をまねればステルスと言うものでもないだろう。それに現在の空中戦は戦闘機同士1対1の勝負をするわけでもない。システムとしての空軍力と言うのが重要になる。そうした総合力と言うのを考えると中国のステルス機がそうそう強力とは思えないが、・・・。
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