1日の日経平均株価は、ギリシャデフォルト危機も何のその、買い先行に値を上げ、前日比93円59銭高の2万329円32銭と続伸。朝方発表された6月調査日銀短観の改善に加え、ゴールドマン・サックス(GS)証券が1日、日本株の長期見通しを引き上げたと伝わり、下支え要因として意識されたようだ。東証1部の出来高は21億6672万株、売買代金は2兆2303億円。騰落銘柄数は値上がり1218銘柄、値下がり560銘柄、変わらず109銘柄。市場は、昼のバスケット取引で買い越しとなり、GSの日本株見通し引き上げも買う理由にはなった。ただ、5日のギリシャ国民投票とともに2日には米雇用統計の発表を控えており、大きく動けない状況で、25日線が下向きで、大きな『マド』も気になり、戻りのハードルは高そうだと言う。
1日の東京外国為替市場のドル円相場は株高を眺めてじり高に推移した後、終盤はギリシャ債務問題の先行き不透明感が意識され、伸び悩んだ。午後5時現在は、1ドル=122円61~62銭と前日比38銭のドル高・円安だった。始まりは、122円40銭前後で取引された。仲値前後は買いが入って122円60銭前後に上昇、買い一巡後は122円40銭台に緩んでもみ合った。輸入企業の月初のフローでドルが買われたことで底堅い動きとなった。午後は日経平均株価の堅調地合いでリスク回避姿勢が和らいだことでじり高に推移。終盤は122円80銭近辺に上昇すると、上値が重くなった。市場関係者からは、ギリシャ国民投票に関する事前調査で、反緊縮派が過半数と報じられたことが意識されたのではないかとも言う。前日に122円を割ってもストップロスを巻き込み一段安にならなかったことで、ドル円は底堅いと確認した短期筋の買い戻しが入ったとも言うが、夜にはユーロ圏財務相の電話会議があり、買い進める理由はない。調整的なドル買いではないかと見る向きもあるようだ。
今日のトヨタはちょっと大きめの下落で引けた。三菱重工は大きく値を伸ばしたが、コマツは大きく値を下げている。ギリシャデフォルト危機と言ってもギリシャのGDPは神奈川県よりも少し小さい程度で世界的には取るに足らない。債権もIMFやEUが持つものがほとんどなので世界的にはさほどの影響はない。しかし、ギリシャがこのままEU離脱となるとEUにとっては大きな打撃となるだろう。まあ反緊縮政策も良いけど取り敢えず借金返してからにしろよ。それが世界の常識だろう。アテネ、スパルタ時代の栄光はどうしてしまったんだ。
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