11日の日経平均株価は、米国株が反発したことから買いで始まり、その後も中国の景気も悪くないことなど材料が揃ってさらに株価も値を上げて、前日比336円61銭高の2万382円97銭の高値引けとなり、5日ぶりに反発して取引を終えた。東証1部の出来高は21億1840万株で、売買代金は2兆5718億円。騰落銘柄数は値上がり1490銘柄、値下がり288銘柄、変わらず107銘柄だった。市場は、10日の急激な円高を受けながら日経平均は2万円をキープしたことから、相場の腰は強いと判断した個人投資家が、押し目買いを入れたようだと見るようだ。
11日の東京外国為替市場のドル円相場は終盤も、前日の急落を受けた押し目買いや買い戻しが続いた。午後5時現在は、1ドル=123円53~54銭と前日比85銭のドル高・円安だった。始まりは、122円90銭前後で取引された。午前9時すぎには日経平均株価の大幅上昇を背景に123円台に乗せた。前週に買い遅れた向きが買ったこともドル円の上昇を後押しした。午前11時ごろに123円20銭付近に上昇すると、しばらくもみ合いになったが、午後は黒田日銀総裁の発言は不注意によるものとの政府筋の見解が伝わったことなどを材料にドルが買い戻されたようだ。午後3時すぎからは欧州勢のユーロ売り・ドル買いのフローも手伝い、ドル円は123円台半ばまで値を上げた。懸念された黒田総裁の円安けん制的な発言については、評価は難しいようだが、海外時間に122円台半ばで下げ止まった。円買いは一服した感があると言う。また、夜に発表される5月の米小売売上高が強い内容となれば、米国の9月利上げ観測が強まり、黒田発言の余波は打ち消されると見るようだ。
今日のトヨタは円高解消のせいか、大幅高で引けている。三菱重工は極めて小幅な上昇だったが、コマツはこの株高に値を下げているようだ。中国も調子が良いのにどうしたことだろう。
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