10日の日経平均株価は、日銀総裁の円安終結発言で円が急騰し、これで先物にまとまった売りが出るなど株価は急落して、前日比49円94銭安の2万46円36銭と4営業日続落。東証1部の出来高は25億3522万株、売買代金は2兆9411億円。騰落銘柄数は値上がり640銘柄、値下がり1066銘柄、変わらず179銘柄。市場は、黒田発言がイレギュラーな動きを生んだ。夜間先物取引で一時2万円を割り込んでいたが、通常取引では2万円を維持し、大台は固い印象だ。もっとも、9日に『マド』をあけて大幅安となったことで、戻り売り警戒感もあるのではないかと言う。


10日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後に黒田日銀総裁の円安けん制発言で急落した後、独国債利回りの上昇によるユーロ買い・ドル売りにも押され、大幅安となった。午後5時現在は、1ドル=122円68~70銭と前日比1円85銭の大幅円高・ドル安だった。始まりは、124円30銭台で取引された。午前中は売り買いの材料に乏しく124円台前半から半ばでもみ合った。正午すぎには124円60銭前後に強含んだ。しかし、午後1時すぎに、黒田総裁が衆院財務金融委員会で、実質実効為替レートがさらに円安に振れるとは普通に考えればありそうにないと発言。市場では、125円を付けてからは円安けん制発言への警戒感も高まっていた。午前中は控えめだったのに、午後は踏み込んだ発言をしたので意外感があったようで、122円台半ばまで急落した。その後は押し目買いが入ったものの、欧州勢が参加する午後3時ごろからは独国債利回りの上昇を受けたユーロ買い・ドル売りが強まったことがドル円にも波及し、123円前後で上値が抑えられた。午後4時半すぎには122円45銭前後と、前日比で2円以上のドル安・円高が進む場面もあった。黒田総裁発言については、2%物価目標を諦めたのではないか、ドル高を嫌った米国からプレッシャーを受けていたなど取り沙汰されているようだ。


今日はトヨタ、三菱重工ともに小幅に値を下げて引けている。コマツだけが小幅に値を上げているが、他の2社とは株価の動きがちょっと違うようだ。


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