日本は太平洋戦争で米国に完膚なきまでに叩きのめされ、その後、米軍は日本に駐留するようになった。米軍が日本に駐留するのは米国の国益のためだが、少なくとも米軍が日本にいることで日本の平和は守られてきた。戦後70年、少なくとも米国は敵ではなかったし今は共存のための重要なパートナーでもある。
日本の周辺にはとんでもない国がひしめいている。ウクライナ紛争では核兵器の使用を準備したというロシア、莫大な軍事費をつぎ込んで軍備を強化し、四方の国と摩擦を起こし、遂には環礁を埋め立て軍事基地を作るという大規模な自然破壊を行い、そこは自国の領土と公言してはばからない中国などあきれ返るような国ばかりだ。
ところが日本はこうした国の暴挙には沈黙を守り続け、非難めいたことは一言も言わず、「仲良く交易しましょう」などとおべんちゃらを言って、同盟国である米軍は飛行機が落ちれば、「危ないものを飛ばすな、基地を撤去しろ」と殉職した兵員に哀悼の意を表するでもなく、国内から出て行けの何のと非難ばかりしている。
まあ、文句を言っても良いのだが、せめて殉職した兵士には哀悼の意くらいは表するべきだろう。米軍もこれだけああだこうだと文句を言われてよくも70年も人と金を使って日本に駐留して日本を守って来たものだ。まあ、日本が心配というよりも自国の国益を考慮してのことだろうが、それにしても忍耐強いことだ。
一時は片務的条約と安保条約も相当に米国では非難されたが、最近は不十分とは言え、日本も相応の役目を果たすようになって片務もやや解消されつつある。外国の軍隊が国内に駐留すると言うことはいろいろと法的、政治的にも問題もあり、決して好ましいことではないのだろうが、少なくとも敵と味方を間違えないようにしないといけない。
もっとも米国が同盟国でその辺の危ない国は敵性国という認識ではなく危ない国が同盟国と思っている人間も少なからずいると言うことだろうか。駐留している兵士の中には不心得者もいて事件を起こしたりもするが、そういうことには苦情を申し立てても良いと思うが、基本的に米軍は味方だと言うことを忘れてはいけない。
飛行機などあちこちでバタバタ落ちている。米軍機だけが特別に墜落しているわけではない。飛行の安全に十分な配慮をされたいと申し立てるのは構わないが、その際は信義礼節を重んじる日本国民として死者に対する礼儀を忘れずに申し立てるべきだろう。
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