日米両政府は12日、米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイ10機を米軍横田基地(東京都福生市など)に配備すると発表した。特殊作戦用のCV22は低空飛行や夜間飛行が多いとされる。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に24機配備されている米海兵隊のMV22オスプレイに比べて事故率が3倍以上というデータもあり、地元では安全性を危ぶむ声が出ている。【飼手勇介、ワシントン西田進一郎】
中谷元防衛相は12日の記者会見で「日米同盟の抑止力の向上に資する。首都直下型地震など大規模災害でも迅速かつ広範囲に災害救援活動ができる」と意義を強調した。横田基地には2017年後半に3機、21年までに追加で7機配備する予定。オスプレイの本土配備は初めてになる。
CV22は、米軍の特殊作戦部隊を迅速に輸送するのが主な任務。「隠密性の高い潜入作戦」(防衛省幹部)を想定し、米政府は低空飛行、夜間飛行訓練を実施すると日本政府に伝えている。
CV22とMV22の性能や仕様は似ているが、過酷な条件下で飛行することが多いCV22は事故率の高さが指摘されている。防衛省によると、10万飛行時間当たりの事故率は、MV22の2・12(14年9月現在)に対し、CV22は7・21(15年1月現在)と3倍以上。12年6月には米フロリダ州で墜落事故が発生している。
しかし、米国防総省は11日(日本時間12日)の声明で「CV22はすぐれた能力を備えた極めて高度な航空機であり、安全な飛行記録を持っている」と強調。中谷氏も会見で「低空飛行訓練は原則約150メートル以上の高度とされている。運用の安全性が確保されている」と述べた。CV22は運用実績が少なく、総飛行時間(4.2万時間)はMV22の3分の1に満たない。防衛省幹部は「航空機は運用当初は事故が起きやすい」と述べ、事故率は今後低下するとの見方を示した。
米側は沖縄県の米軍嘉手納基地(嘉手納町など)への配備を検討したが、基地負担軽減の観点から、同県への配備は現実的でないと判断。ただ、国内で米軍特殊部隊があるのは嘉手納基地など同県だけ。訓練のため横田のCV22が頻繁に沖縄に入ることが予想され、実質的には基地負担増になる可能性を否定できない。
新しいジャンルの航空機だから運用が確立されるまでは事故も起きるだろう。しかし、現在では運用が確立されているのだから通常の航空機と同様でCV-22が取り立てて危険と言うことはない。軍用機で特殊作戦に使用されるなら飛行条件は厳しくなるだろうから、その分、事故も若干増えるかもしれない。しかし、日本のメディアと言うのは不安を煽るようなことを報道してどうしようというのだろう。何ともレベルが低いと言わざるを得ない。配備先が横田と言うのは基地負担は沖縄だけじゃないということだろうか。「高飛車だの上から目線だの」と言って自分が一番高飛車で上から目線だということに気が付かないどこぞの知事さんがまた大騒ぎをするだろうから、・・・。
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