防衛省は10日、沖縄・宮古島に配備を計画している陸上自衛隊「警備部隊」について、島中部にあるゴルフ場「千代田カントリークラブ」と北部の「大福牧場」の2カ所の用地を取得し、部隊を配備する方針を固めた。左藤章防衛副大臣が11日、宮古島市を訪れ、下地敏彦市長に配備方針を伝える。下地氏から部隊の受け入れに同意を得られれば、防衛省は平成28年度予算案概算要求に用地取得費として数十億円を計上する。
防衛省は警備部隊の施設として(1)駐屯地(2)訓練場(3)隊員宿舎-を整備し、30年度末までに約600人の隊員を擁する部隊配備を完了させる。1カ所に地対艦ミサイル(SSM)、もう1カ所に地対空ミサイル(SAM)を置く。
宮古島の警備部隊は、東シナ海で挑発を強めている中国軍の海・空戦力ににらみを利かせるため、艦艇と航空機に対処するSSMとSAMの配置を重視している。宮古島や周辺離島で災害が発生した場合も警備部隊が対応にあたる。
中国を念頭に置く南西防衛強化に伴う警備部隊配備は、鹿児島・奄美大島に続くもので、防衛省は沖縄では石垣島にも配備する方針。
左藤氏は11日、石垣市も訪問し、中山義隆市長に部隊配備に向けた調査に着手したい意向を伝え、了承を得られれば約1年かけて配備候補地を絞り込む。石垣島でも宮古島と同規模の部隊を配備し、SSMとSAMも配置する。
宮古、石垣など先島諸島に1個連隊戦闘団とSSM、SAMなどを配備する。これまで軍事力の空白地域だった先島諸島に極めて強力な戦闘団が配備されることになる。奄美地方と合わせると旅団規模の部隊が配備されることになるようだ。確かにこの地域に軍事力が存在しないというのは異常なことだったので、これで普通の状態になるのだろう。それにしても中央政府の専権事項である国防について一々地方にお伺いを立てるなど厄介な国ではある。ほかの国はどうなんだろうか。そう言えば沖縄県知事は米国に普天間の辺野古移設反対を訴えに行くと言う。一体、誰に会ってどうしたいのだろう。来れれる米国も、「中央政府間で合意したことについて、地方の知事が、何をしに来るんだろう」と思っていることだろう。
日本ブログ村へ(↓)