8日の日経平均株価は、買い先行の後で日銀が金融政策の現状維持を決めたことから一時値を落としたが、先物への買いで盛り返し、前日比149円27銭高の1万9789円81銭と続伸。終値で3月23日の年初来高値1万9754円36銭を更新し、15年ぶりの高値水準となった。東証1部の出来高は22億9108万株、売買代金は2兆6048億円。騰落銘柄数は値上がり1314銘柄、値下がり440銘柄、変わらず124銘柄。市場は、日銀決定会合の結果発表後は、先物に仕掛け的な売り買いがあったとみられ、上昇過程ではショートカバー(買い戻し)にインデックス買いを誘発した。投信の追加型資金が入り、需給は良好だ。週末SQ(特別清算指数)を控え、先物売買に振らされる可能性もあろうが、大局的な上昇波動に変わりはないと言う。


8日の東京外国為替市場のドル円相場は、終盤も利益確定売りに抑えられ、上値重い展開。午後5時現在は1ドル=119円86~87銭と前日比03銭の小幅ドル高・円安だった。ドル円は始まりから利益確定売りに押され、じり安となった。午後0時半すぎに日銀金融政策決定会合の結果が発表されると一瞬120円を割り、その際はすぐに押し目買いが入って120円台に戻したが、買い一巡後は再び軟化。120円を割ると売りが加速した。119円60銭台まで下げた後は日銀総裁会見への思惑などからいったん強含んだが、会見途中から再び重さが見られ始めた。米雇用統計に対する週明けの米国市場の反応については、単月で指標を判断すべきではないが、違和感はあるといった声もある。それだけに上値の重さが意識されると売りが出やすかったようだ。日銀総裁の記者会見は、昨年10月のようなリスクは今のところ解消されている。予想物価上昇率は、足元の物価上昇率低下にもかかわらずしっかりしているなど、早期の追加緩和期待にはつながりにくい内容。4月30日の追加緩和への思惑から買いを入れていた向きには期待外れだったようだ。


今日はトヨタ、三菱重工、コマツともに下落して引けている。トヨタは米国雇用統計の影響、三菱重工はMRJの初飛行延期がマイナス要因だったのだろうか。


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