沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、菅官房長官は5日、那覇市内のホテルで、沖縄県の翁長(おなが)雄志(たけし)知事と、昨年12月の知事就任後では初となる会談を行った。

 

菅氏は普天間飛行場の名護市辺野古への移設に理解を求めたが、翁長氏は反対する考えを改めて表明した。約1時間に及んだ会談で、両者の主張は平行線をたどったが、今後も対話を続ける方針では一致した。

 

政府と沖縄県の対立が深まる中、政府としては「知事との会談にも応じない」との批判が強まることを防ぐのが今回の会談の狙いだったとも言える。会談の冒頭から30分間は報道陣に公開され、残りは菅、翁長両氏だけで行われた。

 

菅氏は会談の公開部分で、「日米同盟の抑止力の維持、普天間飛行場の危険除去を考えた時に、辺野古移設は唯一の解決策と考えている。政府としては、住民の生活や環境に配慮し、工事を粛々と進めている」と述べ、2013年末に同県の仲井真弘多(ひろかず)前知事が出した辺野古の埋め立て承認に基づき、移設を進める政府方針に変更がないことを伝えた。

 

また、13年末に安倍首相が前知事に表明した21年度まで3000億円台とする沖縄振興予算の確保について「約束は守っていきたい」と述べた。また、基地負担の軽減に努力する考えにも時間を割くなど、沖縄への配慮を随所に示した。

 

これに対し、翁長氏は、「上から目線の『粛々』という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れ、怒りは増幅していくのではないか」と反発。その上で、「辺野古の新基地は絶対に建設することができないという確信を持っている」と述べ、移設計画の中止を求めた。翁長氏は安倍首相と早期に会談したい考えを伝えたが、菅氏は明言を避けた。ただ、菅氏は会談後、記者団に対し、「沖縄の考え方を聞く中で、進めていきたい」とも述べた。



基地負担を沖縄だけに押し付けるなと言うが、神奈川にも基地はある。頭の上を毎日スーパーホーネットやらE2Dやらヘリやらが飛んでいる。落ちたことも何度もあるし、米軍関係の犯罪も少なくはない。でも神奈川県はそれほど反米軍感情は強くない。「横須賀基地が沖縄にあったら焼き討ちされるな」と米軍に言ったら、首をすくめていた。確かに沖縄には米軍基地が集中しているが、神奈川にもたくさんある。沖縄はそれなりの手当てもされているだろう。沖縄の反対運動を見ていると誰が何のためにやっている反対なのか訳が分からないところがある。軍事基地などない方が良いに決まっているが、軍事力がなくても平和に暮らしていけるほど人間は賢くはなっていない。辺野古が出来なければあれだけ騒いでいた普天間の危険はどうするのか。もう少し常識ある選択ができないものだろうか。


日本ブログ村へ(↓)