国産初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」が、早ければ5月末にも初の試験飛行をすることがわかった。プロジェクトを手がける三菱重工業と子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)は、4~6月を予定してきた初飛行について、5月29日を目指して準備を進めている。



昨年10月に試験機が完成したMRJは、現在、地上でエンジンや機体の強度の試験などを実施している。初飛行の日程は、地上での試験の結果や当日の天候などによって変更される可能性も残る。初飛行のルートは、県営名古屋空港(同)から太平洋沖、または日本海沖に向かう二つのルートが検討されており、こちらも天候などを見極めて判断する。



MRJは国産の旅客機として、プロペラ旅客機「YS11」以来約50年ぶりに開発。これまで設計変更などによって3回、初飛行や航空会社への納入時期の計画を遅らせている。



新しいものを開発するのはなかなか予定通りにはいかない。MRJもやっと初飛行までこぎ着けたようだ。国産旅客機第1号のYS11はとてもきれいな飛行機だった。機体性能も悪くはなかったが、コマーシャル機としての資質に欠けていた。旅客機は飛行性能が良ければそれでいいというものではない。YS11はそうしたノウハウに欠けていた。MRJはそうした失敗を踏まえて旅客機の製造販売に膨大なノウハウを持つボーイングと提携して計画を進めたという。またトヨタも計画に加わっているが、トヨタ式のアフターケアの手法も役に立つだろう。販売もあと一息で採算分岐点の500機に届こうとしている。プロジェクト参加各社の英知を結集して日本らしい良い飛行機が出来上がると良いのだが、・・・。



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