NHKでネクストワールドと言う番組を放映していた。未来の社会はバラ色と言うような内容だが、何でもコンピュータで自動、宇宙旅行も誰もが行けて、年を取っても若返ることが出来て、高層ビルで上下移動だけで生活が事足りて、乗り物もすべて自動と言うのはまことに便利なようで何となく面白味がないように思う。


不完全な乗り物を不完全な人間は制御するから事故が起こるので自動制御が進めばそれに越したことはないだろう。でも、それって何か面白味に欠けるところがあるような気がしないだろうか。自分で機械を操って動かしてみると言うのは危険も大きいだろうが、やはり面白味があるのではないだろうか。


バイクと言うのはその車体重量に比較して大出力のエンジンを積み、それでいて二輪で安定性に欠ける極めて不完全な乗り物だ。最近はABS、TC、AT、サスコントロールなどバイクの電子制御も盛んになっているが、基本的に二輪と言う不安定な乗り物では限界がある。一定の角度以上に傾いたら補助輪が出るなんてバイクがあれば別だが、・・・。


そんな不完全な乗り物をどうして操って楽しむかと言うところにバイクの魅力があるように思う。まあ操り方にもいろいろあるだろうが、何よりも安全に楽しく、それが第一だろう。四輪の時も良くそう言ったが、「速度を出すだけならサルでも出せる。速度を制御するのが人間だ」と、・・・。


安全は自分だけのためではなく道路を共有するすべての人のためでもある。操作の裁量が大きいと言うことはそれだけ大きな責任を負うと言うことだ。安全はすべてのものが共有すべきだろう。


まあ肩肘張るようなことを抜きにしても自分で操ると言う裁量が大きい乗り物はやはり面白い。自由自在に右へ左へといかにも乗り物を操っていると言う気にさせる。しかし、無理はいけない。その点を弁えてバイクに乗って行きたい。


今日は出かけようとしたら雨が降ってきてバイクはお預けとなった。夕方には雨が上がって晴れて来たが、今週はいろいろと予定があってバイクに乗る時間がない。誠に残念であるが、仕事なのでやむを得ない。大寒波がやって来るそうだが、周期的に天気が変わると言うことは春が近いと言うことだ。もう少し、もう少しの我慢でまたバイクの季節がやってくる。


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