大納会30日の日経平均株価は、前場から軟地合いで値を下げ、後場の戻りも鈍く、円が下げ渋ったこともあって先物にも売りが出て、前日比279円07銭安の1万7450円77銭と大幅続落し、安値引け。終値での1万7500円台割れは18日(1万7210円05銭)以来7営業日ぶりの安値水準となる。それでも今年1年間では、上昇率7.1%となり、年足は3年連続で陽線となった。東証1部の出来高は16億6698万株、売買代金は1兆6172億円。騰落銘柄数は値上がり461銘柄、値下がり1261銘柄、変わらず137銘柄。市場は、ギリシャリスクを警戒する向きもあるが、欧米株の反応を見る限り、気にし過ぎではないか。むしろ、連休を前にポジション整理の動きが強まったとみている。新年は、改めて日銀のETF(上場投資信託)買い思惑などがサポート要因として意識されるだろうと言う。
 
 
30日の東京外国為替市場のドル円相場は、終盤に欧州勢などから売りが出て、1ドル=119円台後半に下落した。午後5時現在、119円79~80銭と前日比53銭のドル安・円高だった。始まりは、120円60~70銭程度で推移していたが、上値の重さが見られたことなどから次第に伸び悩み、午後は株価が下げ足を速める中で弱含みの展開となった。さらに終盤は欧州勢などから改めて売りが出てストップロスを誘うような形となり、一時119円60銭近辺まで下落した。ギリシャ議会で大統領が選出されず、総選挙が実施されるという事態については多くの市場関係者がある程度予想していたが、実際に総選挙に追い込まれたことで、市場心理は弱気に傾きやすくなったようで、ドル円は軟調な展開となった。また、原油価格の下落がリスク回避的な流れを連想させたとの指摘もあった。ただ、日米の株価やドル円については今年の高値圏に位置していたため、ギリシャ問題は利食いの口実にされたとみることもできる。特に円ショートのポジションが積み上がっており、巻き戻しの動きが出やすい時間帯に入っていると言う見方もあったようだ。
 
 
大納会の今日はトヨタ、三菱重工、コマツともどもそこそこ値を下げて引けたようだ。来年は2万円越えと言うが、実際の実態経済にそんな力があるのだろうか。ちょっと疑問ではある。
 
 
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