香港に拠点を置く衛星テレビ局の鳳凰衛視(フェニックステレビ)は12日放送の「軍情観察室」で、日本の戦闘機F-2は能力向上改修により、新型のミサイルを搭載することになると報道。同ミサイルは中国軍艦などへの攻撃を想定したものであり、解放軍側には対抗手段がないと報じた。
F-2は初飛行が1995年で、2000年10月に運用が始まった。当初より「対艦」、「対空」、「対地」の複数任務をこなす多目的戦闘機として開発されたが、中国やロシアなどでの新型軍用機や巡航ミサイル配備・拡充、離島防衛の重要性の増大などにより能力向上のための改修が着手された。
「軍情観察室」は、改修にともないF-2には新型の対艦ミサイルが搭載が搭載されることになるとの見方を示した。自衛隊では早期警戒機の性能向上と戦闘機との連携強化により、「解放軍の大型艦船の種類を認識し、解放軍に所属する艦船の防空圏外から先に、対艦ミサイルで攻撃できるようになる」と紹介した。
番組はさらに、日本は中国大陸から発射される対空ミサイルの射程も延長されているとの情報を得て、自らの戦闘機に対する脅威が増大していると判断。そのため、解放軍の早期警戒機に対する攻撃に重点を置くようになったと説明。
その上で、F-2の能力向上改修は、中国の殲-20(J-20)、殲-31(J-31)などのステルス戦闘機への対抗を主眼とするものであり、改修によって対抗能力を維持することにななったとの見方も伝えた。
「軍情観察室」は、上記情報を台湾の軍事誌「軍事連線」を引用しつつ紹介。番組内容は同テレビ局のウェブサイト「鳳凰網」の大陸向けページにも、「日本の新型ミサイルは中国軍艦を攻撃するため。解放軍に反撃の手段なし」との見出しで掲載された。
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◆解説◆
鳳凰衛視は香港に拠点を置くが、中華圏全般を対象エリアとしている。媒体としては「全世界の華人向けのCNN」を目指すとされている。論調については、中国大陸寄りとの評価がある。
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◆解説◆
鳳凰衛視は香港に拠点を置くが、中華圏全般を対象エリアとしている。媒体としては「全世界の華人向けのCNN」を目指すとされている。論調については、中国大陸寄りとの評価がある。
これはASM3のことだろうか。超音速で射程も長いし、誘導もアクティブホーミングと赤外線画像誘導の複合誘導とか。日本の誘導技術からしても相当に高性能なミサイルには違いない。このミサイルは、固体燃料ブースターとラムジェットを組み合わせた推進システムであるインテグラルロケットラムジェット(IRR)システムで超音速飛翔能力を有し、ステルス性を考慮した弾体形状とすることで、高性能な対空火器が搭載されている敵戦闘艦艇の対処時間を低下させる。平成4年から平成13年度まで研究試作が行われ、その後予算が認められなかったが、平成22年度からの開発予算が認められたことで、総額325億円をかけ平成28年までに開発を完了させることが決定したようだ。このミサイルなら確かに中国には対応するのは難しいだろう。また、F2も能力向上改修が進み、高性能な多目的戦闘機となっている。惜しむらくは94機しか生産されず、東日本大震災で6機が失われたことだが、それでも86機が健在だ。計画通り130機を生産しておけばよかったのにこのことだけが残念だ。
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