16日の日経平均株価は、前場に大きく下げたことから下げ渋って円高進展が一服したこともあって、もみ合い状態となり、前日比335円14銭安の1万4738円38銭と大幅反落。5月30日以来約4カ月半ぶりの安値水準となった。東証1部の出来高は30億3750万株、売買代金は2兆7647億円。出来高が30億株を超えたのは、SQ(特別清算指数)算出日を除いて、2月5日以来約8カ月ぶり。騰落銘柄数は値上がり83銘柄、値下がり1737銘柄、変わらず12銘柄。市場は、日経平均の25日移動平均線からのマイナスカイ離率が6%超となるなどテクニカル的には売られ過ぎ感がみられるが、米国市場が下げ止まらないと買えない。前日の下げ渋りから米国市場に対して底打ち期待があるが、今晩の動きを確認してからでないと動けないと言う。
16日の東京外国為替市場のドル円相場は、世界経済の先行き不透明感を背景に下落した欧米市場での水準を引き継ぎ、1ドル=106円近辺で推移。終盤買い戻しなどが入ったものの戻りは鈍い。午後5時現在は105円90~93銭と前日比1円33銭のドル安・円高だった。始まりは、106円を挟んで推移し、日経平均株価が大幅安で寄り付くと105円台に押された。ただ、105円台では実需の買いが入り、仲値前後にやや荒い値動きとなった後は106円台前半のレンジ内で推移。午後3時以降、対ユーロでの上昇になびく形でドル円にも買いが入り、強含んだ。もっとも、米国では16日も経済指標の発表が予定されていたことなどから上値は追いにくかったようで、午後4時以降は再び105円台に軟化した。前日の米国市場も終盤は株価が下げ渋るなど、少し落ち着きを取り戻した感じがあったと言うが、16日の東京市場でもドル円の下値は限定的だった。9月の米小売売上高が予想を下回ったことについても、米景気の改善を背景とした日米金利差の拡大というシナリオを変えるほどではないという。ただ、別の市場関係者は、8月下旬以降のスピード違反の上昇に対して、調整もスピード違反気味になっている。オーバーシュートは相場の常だと話し、欧州中心に景気の先行き不透明感が強まっていることは間違いなく、しばらくは不安定だろうと言う。
今日のトヨタは大きく値を下げて引けている。米国市場が不安定だとやはりいけないようだ。三菱重工も大きく値を下げている。コマツだけが小幅ながら値を上げて引けている。
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