10日の日経平均株価は、前場から軟地合いが続き、さらに先物に断続的に大口の売りが出るなど下げ幅を広げ、前日比178円38銭安の1万5300円55銭と大幅に4日続落。終値での1万5400円台割れは8月18日(1万5322円60銭)以来、ほぼ2カ月ぶり。引けにかけて買い戻しや押し目買いに下げ渋ったが、戻りは限定され、値下がり銘柄数が全体の9割に達した。東証1部の出来高は28億5163万株、売買代金は2兆6877億円。騰落銘柄数は値上がり125銘柄、値下がり1664銘柄、変わらず43銘柄。なお、この日算出された株価指数オプション・日経平均ミニ先物10月物のSQ(特別清算指数)確定値は1万5296円37銭。市場は、急激な引き戻しがないと底入れ感が出てこない。当面は、ボラティリティが高まっているNY株にらみの展開だろう。目先、日経平均株価が200日線で下げ止まるかがポイントになると言う。
10日の東京外国為替市場のドル円相場は、押し目買いが下値を支える中、終盤は米金利の上昇も手伝って切り返した。午後5時現在は1ドル=108円08~08銭と前日(午後5時、107円62~65銭)比46銭のドル高・円安だった。始まりは、日経平均株価が大幅安で寄り付くと軟化したものの、107円70銭以下の水準では買いが入り、下値は限定的だった。午後にかけても107円台後半でもみ合う展開だったが、終盤に米長期金利が時間外取引で上昇したことから再び買いが強まり、108円台を回復した。ただ、前日のニューヨーク市場での高値には届いていない。引き続き107円台の買い注文は厚めだったといい、前日同様に底堅さは見られた。ただ、株式市場中心にきょうもリスクオフムードを引きずっていたとの見方もあり、特段新規の買い材料もない中、積極的に上値を追う展開にはなりにくかった。米国と日欧の景況感の違いなどから中期的にはドルが買われやすい状況が続くとの見方はまだ多く、今後も押し目買いは入りやすいとみられるものの、株価に下げ一服感が出るまで、ドルの戻りは鈍いのではないかという。
トヨタは小幅な下げ、三菱重工はやや大きく下げ、コマツも今日は大きめの下げと言う結果だった。
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