29日の日経平均株価は、ドル高や安倍総理の所信表明演説などが追い風となり、前週末比80円78銭高の1万6310円64銭と反発して取引を終了。東証1部の出来高は18億5339万株、同売買代金は1兆7794億円で、17日以来7日ぶりに2兆円を割り込んだ。騰落銘柄数は値上がり1035銘柄、値下がり652銘柄、変わらず136銘柄だった。市場は、足元でドル・円が109円台半ばで推移し円安の流れが継続し、輸出企業の業績上ブレ期待が高まっているようだ。ただ、国内外で経済指標の発表を控えることから、週を通じて動きづらい展開となる可能性もあると言う。
29日の東京外国為替市場のドル円相場は、終盤、利益確定売りなどに押されて伸び悩んだ。午後5時現在は1ドル=109円59~60銭と前週末比63銭のドル高・円安だった。始まりは、一旦、109円台半ばに接近した後、109円40銭近辺でのもみ合いが続いた。午後2時すぎから急に買いが強まって109円70銭台まで上昇。終盤は伸び悩んだが、109円台半ばまで押されると切り返すなど、下値は堅かった。午後は安倍晋三首相の所信表明演説に合わせるように買いが強まった。首相から円安けん制発言が出なかったことが、ドル買い・円売りを誘ったと言うが、とさら円安を容認するような表現もなく、経済政策についても目新しい材料はなかった。別の市場関係者は、節目として意識されやすい110円が視野に入っているため、仕掛け的な買いに反応しやすかったのではないかと言う。明確な材料がない中での上昇だっただけに、買いの勢いが止まると伸び悩んだが、110円を付けないと気が済まないのではないかと言う見方もあるようだ。
今日はトヨタ、三菱重工、コマツともに派手ではないが、しっかりと値を伸ばしたようだ。
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