19日の日経平均株価は、高値で推移する中一時的に売り買いが交錯したが、先物にまとまった買いが入ったことから相場は一段高となり、前日比253円60銭高の1万6321円17銭と大幅続伸。終値での1万6300円台は07年11月2日(1万6517円48銭)以来、6年10カ月ぶりの高値水準となる。終値では、1月8日の年初来高値1万6121円45円を更新した。英北部スコットランドの独立の賛否を問う住民投票の開票が進むなか、独立否決見通しと伝わったことも支えとなった。東証1部の出来高は25億8075万株、売買代金は2兆7497億円。騰落銘柄数は値上がり1328銘柄、値下がり383銘柄、変わらず119銘柄。市場は、12日のSQ(特別清算指数)算出以降、裁定買い残が増加している。先物は順ザヤ状態で先高観があり、9月配当権利落ちまでは裁定買い残が積み上がり、指数は上昇しやすいとみている。長い目で見ても、1996年6月高値を起点とする上値傾向線を抜いてきており、上値を試す可能性が出ていると言う。
19日の東京外国為替市場のドル円相場は、仲値にかけて急伸したものの、その後は上げ一服商状となり、終盤はもみ合う展開となっている。スコットランドの独立を問う住民投票を通過して材料出尽くしとなり、午後は方向感に乏しかった。午後5時現在は1ドル=109円09~10銭と前日比55銭のドル高・円安。始まりは、108円75銭前後で推移。仲値前後までは動きが鈍かったが、その後急速に上げ足を速め、一気に109円台半ば近くまで上昇した。ただ、買いの勢いは長くは続かず、午前10時半以降は上げ一服の展開。午後は109円10~30銭のレンジ内で推移する時間が長かった。仲値前後からの買いについては、スコットランドの住民投票で独立反対派優勢との報道が出てきたことでリスクオンムードになり、最近のドル高トレンドを追う動きが強まったと言う。一方で、このところ押し目らしい押し目もなく上昇しており、ドルショートを積み上げてしまった短期筋などからストップロスの動きが出たのではないかという見方もあった。
トヨタの株価はそこそこ上げたが、相場全体から見ればそれほどの高値でもない。三菱重工は大幅高で700円台に突入、コマツもしっかりだが大幅高とはならなかったようだ。
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