YAHOO知恵袋に、「CB1300は排気量が1300になったリトルカブだ」という記載があった。確かに実用域での使い勝手の良さを追求したと言う点では確かにそうかもしれない。
馬力も1300ccも排気量がある割には101馬力と極めて控えめだ。DOHC(何とも懐かしい響き!!)だから1万くらいまで回せば150馬力くらいは出るのだろうが、その辺りもホンダさんは極めて優等生だ。無暗に馬力を増して事故の危険を大きくするのはやめようと言うのだろうか。
これはCB1300だけでなくホンダのバイク全体に言える傾向だろう。CBR1000RRでも国内仕様は123馬力、SSにしては何と言う非力、ヤマハ、スズキ、カワサキなどは200馬力と言うのに、・・(ヤマハは150馬力ほどか)。CTX1300は84馬力、ゴールドウィングは6気筒1800ccで117馬力、VFR1200は111馬力、CB1100は88馬力、VT1300などは54馬力、何と言う控えめな出力だろうか。
そのわりにレースになるとCBR勢は圧倒的に強い。「まあ出せばいくらでも馬力は出せるけど一般的な公道走行にはそんなハイパワーは必要ないでしょう」と言うことだろう。確かにCB1300でもちょっとアクセルを開けすぎると吹っ飛びそうなくらい加速する。一般道60キロ、高速道路でも100キロと言うこの国では大馬力よりも実用域での大トルクの方が力強いと感じる。
もうバイクでかっ飛ばすような年でもないし、普通に走るには6速40キロでもストレスなく加速する一四式スーパーボルドールは全く頼もしい。取り回しも重くて大変だと言うが慣れてくればそこそこ無理せずに扱える。それでも重いことは重いが、・・。走り出せばどっしりと安定している割には動きは極めて敏捷で旋回性も非常にいい。ビギナーからベテランまでと言うが、確かに乗り易い。走り出せばだれでも扱える。
でかくて重いのはその基本設計が20年以上も前のCB1000に由来するためだろう。この車を軽く、そしてハイパワー化するにはフレームからホークからスイングアームから大改造をしないといけないだろう。要するにフルモデルチェンジしないと変わらないだろう。でもバイク需要低迷の中、今のモデルはそれなりに売れているようだし、CB400との絡みもあるのでフルモデルチェンジが何時になるのか、あまり期待できそうにない。
今回かなりの大改造をしたのであと5年ほどはこのままで行くのだろう。バイクは極めて趣味性の高い機械なので、ある向きには、「出来過ぎて面白みがない。重くて遅い。」と不評もあるようだが、実用域で高性能のよくできた名機だと思う。まさに1300㏄になったカブと言うのはある意味当たっているかも知れない。
日本ブログ村へ(↓)