16日の日経平均株価は、手掛かりになる材料がない中、先物にまとまった売りが出て、前週末比164円55銭安の1万4933円29銭と大幅反落した。為替相場で、ドル・円が1ドル=101円台後半へと円高方向に振れたことも重しとなった。東証1部の出来高は18億2228万株、同売買代金は1兆6370億円で11日以来となる1兆6000億円台にとどまった。騰落銘柄数は値上がり518銘柄、値下がり1147銘柄、変わらず149銘柄。市場からは、イラクやウクライナの情勢が不透明なことや、ドル・円が1ドル=101円台後半に振れたことから売りが優勢となった。当面は、イラクやウクライナの情勢に左右され、相場が不安定な状況になることも想定されるとの見方があった。
 
16日の東京外国為替市場のドル円相場は、終盤になってユーロ売り・ドル買いになびく形で切り返している。午後5時現在、1ドル=101円92~93銭と前週末(午後5時、101円81~83銭)比11銭のドル高・円安だった。始まりは、102円前後で推移。日経平均株価が軟調に推移するのを眺めてじり安となり、後半は下げ幅を広げた株価と歩調を合わせるように101円70銭台まで下落した。日経平均が大引けにかけてやや下げ渋ったことでドル円にも若干買いが入り、株式市場の引け後は101円90銭台まで戻した。終盤の動きについては、英ポンドが上げ一服となった上、ウクライナのガス代金未払いに関する報道を受けてユーロが対ドルで軟化したため、結果的にドル高・円安に振れたと言う。ウクライナに続きイラク情勢も緊迫化したことで、世界的にリスク回避的な動きが広がっており、ドル円には重しとなっている。安倍政権の成長戦略についても、これまでの報道により、市場ではかなり消化が進んだようで材料にはなりにくい。しばらくは、イラク情勢と米国など世界の景況感を見極めながらの状況が続くという。
 
 
今日のトヨタは下落で引けているが、それほど大きくはない。三菱重工は大幅な下落、コマツだけが小幅な上昇で引けている。
 
 
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