今日はルマン24時間耐久レースの日、トヨタTS040は快調にトップを快走しているようだ。今回はスピードもあるようで勝てるかもしれない。ルマンと言えば1997、98年のTS020の快走が忘れられない。
97年はあのポルシェに、「もうだめだ、トヨタには勝てない」と天を仰がせた。1時間余りを残してギアボックスのトラブルでリタイヤしたが、外国勢をしり目にサルテサーキットを快走してレースを主導したのは後にも先にも日本車ではTS020が初めてだった。
そして3台体制で勝ちに行った98年、メルセデスは空力のミスで空を舞ってリタイヤ、トヨタの36号、37号は早々とリタイヤし、残るは日本人の鈴木、土屋、片山が駆る38号のみ、前を行くBMWとは20秒の差、どちらも必死の攻防でもしかしたら逆転の機械もあり得ると言う残り30分のデッドヒートだった。
そして運命のユノディエール、TS020は340キロの速度でリアタイヤがバーストした。辛くもクラッシュからは逃れたが、もう勝負はその時点で終わった。
リラックスして走るBMW、辛うじてピットに戻り戦線に復帰するTS020、そして最後の周回でピット前をウィ-ビングして走るTS020、大歓声が上がる。あの時、TS020は間違いなく世界最速最強のGTカーだった。
トヨタにはすべてが揃っていた。ただ、運にだけ見放されていた。その弟分のTS040が今またサルテサーキットを席巻してトップを快走している。勝て、TS040、サルテサーキットを席巻して快走した唯一の日本車TS020が手のうちに握りかけて逃した優勝を勝ち取れ。
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