防衛省は防衛装備品開発のコスト削減などのため、ドイツとの共同開発を目指し調整に入る方針を固めた。戦車技術の相互提供を念頭に置いており、月内にドイツで事務レベル協議を開催し、具体的な検討に着手する。武器輸出三原則に代わる防衛装備移転三原則で防衛技術の海外移転要件が緩和されたことを受けた措置。北大西洋条約機構(NATO)主要国であるドイツとの安全保障協力を深める狙いもある。
ドイツ陸軍の戦車「レオパルト2」はオランダ、オーストリア、スペイン、デンマークなどが採用し、欧州各国の標準装備となっている。陸上自衛隊の90式戦車は、レオパルト2の開発企業の一つであるラインメタル社の砲身を輸入して使用しており、日独間では戦車開発での交流実績がある。
防衛省はまず、ドイツに対し、戦車関連技術の相互提供を働き掛ける意向。陸自最新鋭の10式戦車の特性である小型・高機動性をドイツ側にアピールし、将来的にはレオパルト2と90式の後継機の共同開発の可能性も模索する。
米英豪仏に続いてドイツも日本と兵器の共同開発を行うようだ。かつては同盟を結んで米英仏蘭と戦った国が今戦車の共同開発に乗り出そうとしているのも思えば不思議な因縁だ。大戦中、日本が購入したタイガー戦車は日本に届くことはなかったが、今度はどんな戦車を作るのだろうか。
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