小野寺五典(いつのり)防衛相は30日、訪問先のシンガポールで、米国のヘーゲル国防長官、オーストラリアのジョンストン国防相と会談し、「東シナ海および南シナ海における力による一方的な現状変更に強く反対する」とする共同声明をまとめた。名指しを避けながら、地域の緊張を高める中国を牽制(けんせい)することで歩調を合わせた。
小野寺氏は、東シナ海上空での中国軍機による自衛隊機への異常接近などについて説明し、3カ国が安全保障環境の改善で協力していくことを確認。会談後、記者団に「共通の価値観を持った日米豪の連携は重要だ」と語った。
会談では、日本人拉致問題に関する全面調査での北朝鮮との合意も説明され、日本政府動向筋によると、両国からは人権問題解決の進展に向けた動きとして、歓迎の意向が示されたという。共同声明は、北朝鮮へ、非核化に向けた具体的な行動も要求した。日米豪防衛相会談は昨年6月以来、1年ぶり。
日米豪が連携して中国に対抗するというのは良いことだ。中国もこの三国に対抗するのはなかなか骨が折れるだろう。さらにインド辺りが加わればなおよろしい。集団的自衛権とはこうして利益を同じくする国がスクラムを組んで脅威に対抗し抑え込むことだ。仲のいい友達通同士でチンピラに絡まれればお互いに助けようとするだろう。そんなときに、「僕は家訓があるからけんかはできない」などとは言わないだろう。戦いを抑え込むために手を握り合う。しかし、万やむを得ない時は立たざるを得ないだろう。そんな時にケンカが出来ないなどと言うなら組んでくれる相手はいなくなる。
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