9日の日経平均株価は、後半に先物が売られたことから値を下げ、一旦は盛り返したが、最後に息切れして、前日比35円81銭高の1万4199円59銭と小幅続伸で引けた。売り一巡後の戻りは限定され、引けにかけて上値の重い展開が続いた。新規の手掛かり材料に乏しく、週末事情もあり、手控え気分となった。東証1部の出来高は19億4539万株、売買代金は1兆8820億円。騰落銘柄数は値上がり1053銘柄、値下がり608銘柄、変わらず149銘柄。なお、きょう算出された株価指数オプション・日経平均ミニ先物5月物のSQ(特別清算指数)確定値は1万4104円82銭。市場からは、この先も戻りは鈍く、5日移動平均線が抵抗線となり、さらに25日線、200日線などを控える。先行きの鈍さによっては1万4000円割れも意識されてくると言う。
9日の東京外国為替市場のドル円相場は、日米欧のイベント通過後で手掛かり材料に乏しく、1ドル=101円台後半でこう着状態となった。午後5時現在は101円70~71銭と前日比10銭の小幅ドル安・円高だった。始まりは、101円60銭前後で、日経平均株価が上げ幅を拡大したのに合わせてやや上昇。しかし、日米欧の金融政策や米雇用統計などのイベントを通過して手掛かり難とのことでドル買いは続かず、後半は101円70銭前後で小動きとなった。先週末発表された米雇用統計の好結果にもかかわらずドルが売られる展開に、市場では、米景気の回復傾向よりも地政学的リスクに目が向きやすくなっているとの指摘があった。来週は、手掛かりとなりそうな経済指標の発表が少なく、ウクライナ情勢次第で101円割れもあり得るとみられている。一方で、6月に政府がまとめる成長戦略の発表を前に、月末ごろからアベノミクスへの期待感で円安になるかもしれないという声もあるようだ。
トヨタは手堅く値を伸ばし、三菱重工は大幅高、しかし、コマツはやや値を落として引けている。
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