24日の日経平均株価は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関して閣僚級協議を継続することで一致したが、具体的な成果がみられなかったことから、前日比141円28銭安の1万4404円99銭と反落した。後場寄りから先物主導の売りに下げ幅を拡大し、午後零時52分には同179円14銭安の1万4367円13銭とこの日の安値を付けた。その後、下げ渋る動きに同107円安まで戻す場面もみられたが、全般に安い水準でもみ合った。東証1部の出来高は19億1401万株。売買代金は1兆6017億円。騰落銘柄数は値上がり692銘柄、値下がり962銘柄、変わらず154銘柄。TPPに関してはある程度前進する可能性もあったので、失望する向きもあったが、基本的には完全な合意は難しいとの見方が多く、この程度の下落で収まった。
24日の東京外国為替市場のドル円相場は、日米首脳会談でTPP交渉が妥結に至らず、失望のドル売り・円買いがやや優勢となり、弱含みとなった。午後5時現在は1ドル=102円38~39銭と前日比13銭のドル安・円高だった。始まりは、102円50銭台で、軟調な日経平均株価を眺めた調整売りに押されて上値は重くなった。後半は、TPP交渉が継続協議となったと伝わると合意を期待した参加者がドル売り・円買いに動いたことで、102円20銭へ下落した。その後は方向感に乏しく、安値圏でのもみ合いとなった。市場では、合意は秋以降に先送りとの事前報道もあり、期待は強くなかったようだ。またTPP自体は為替の需給に直接影響しないことから、株との連動性の薄れたドル円の反応は限定的との指摘も聞かれた。
日米TPP交渉が不調だったためかトヨタは大きく下落して引けた。三菱重工は小幅な下落、逆にコマツは小幅な上げで引けている。
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