日本最西端の与那国島(沖縄県与那国町)で、陸上自衛隊の沿岸監視部隊の配備に向けた工事計画が19日、正式に始まった。軍備増強を背景に海洋進出を強める中国を念頭に、沿岸付近の艦船や航空機に対する情報収集や警戒監視の能力を強化することが狙いだ。

沖縄本島から与那国島までの間は陸自部隊が配備されていない「空白域」で、新たな部隊は、沖縄県・尖閣諸島をはじめとする南西諸島防衛の柱となることが期待される。

沿岸監視部隊は2015年度末までに、後方支援部隊とあわせて150人規模で配備する予定。駐屯地内には、航空自衛隊の移動式警戒管制レーダーも展開できるように基盤を整備する。

小野寺防衛相は19日、駐屯地やレーダー施設の予定地を視察した。造成工事起工式でのあいさつでは、「与那国島への沿岸監視部隊の配置は、南西地域における自衛隊配置の空白を埋めるものであり、部隊が担う役割や意味は大変大きい」と強調した。
 
 
 
自衛隊の基地が存在することに対する是非はともかく、国境の島に駐在する武装集団は警察官が2名と言う異常な事態はこれで解消されることになる。南西諸島への自衛隊の配備は感情的な問題が強く出て来るが、国家の安全保障と言う観点からは自然な状態に近づいたということになるだろう。
 
 
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