海上自衛隊厚木航空基地(神奈川県)に隣接する格納庫の屋根が2月の大雪で陥没し、定期修理中の自衛隊や米軍の哨戒機などに被害が出た。
格納されていた10機のうち、自衛隊機(6機)だけで調達価格は約860億円に上るが、倒壊の危険から調査が進まず、1か月が経過した今も被害の全容は判明していない。
防衛省などによると、格納庫は、自衛隊機などの整備を請け負う日本飛行機(横浜市)の所有。縦約60メートル、横約170メートルの大きさで、2月15日午前5時頃、天井部分が大きく陥没した。当時、格納庫では、潜水艦を探知するP3Cや画像情報を収集するOP3Cなど計6機の自衛隊機が整備を受けていたほか、米軍の哨戒機4機も置かれていた。
格納庫は30センチの積雪に耐えられるように設計されていたが、完成から約60年がたっており、同省は雪の重みで陥没したと見ている。6機の垂直尾翼が天井を突き破っている状態といい、幹部は「機体の上方から大きな圧力がかかっており、大規模な修理や検査が必要だろう」と見る。
ロシアのクリミア編入だの中国の台頭だのと大国がらみのきな臭さが漂う情勢の中で自衛隊は東日本大震災時のF2大量喪失やら今回の大雪でのP3C損壊だのと天災に装備を失っている。困ったものだが天災ではやむを得ないだろう。
そう言えば日本飛行機の格納庫ずい分古そうだったが、雪で潰れるとは思わなかった。それにしてもP1が被災しなかったことは不幸中の幸いだったのかもしれない。当面航空機の運用には影響はないと言うことだが、倒壊しかかっている格納庫を補強したうえで飛行機を引き出すのは大変だろう。
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