衛藤首相補佐官が安倍首相の靖国神社参拝をめぐるアメリカ政府の反応を「失望した」と批判した問題について、20日、政府・自民党内から発言が相次いだ。
安倍首相は、衆議院予算委員会で「私が、衛藤議員がそういう趣旨のことを述べたということは承知をしておりませんでした。報道で知ったわけであります。そこで衛藤補佐官は、誤解を与える可能性があるので撤回した。こういうことであったと思います」と述べた。
この問題で衛藤補佐官は、安倍首相に電話で「批判というつもりは全くなかったが、ご迷惑をおかけしました」と陳謝したという。
衛藤補佐官はすでに発言を撤回しているが、自民党内からは批判の声が上がっている。
自民党・町村派会長の町村信孝元官房長官「撤回するような話を何も公に言う必要はないわけで、やはりああいうのは自民党全体がたるんでいると、あるいは傲慢になっているという例示に使われてしまうから、全く百害あって一利がない発言だ」
町村元官房長官はこのように述べた他、「問題は、結果的にそういう発言をした人を任命した首相にみんなはね返っていく。重要な役職に就く人が発言を気をつけるのは、当たり前のことだ」と厳しく批判した。
個人としてはそれぞれ様々な意見があるだろうが、総理補佐官と言う政府の中枢に位置する公的な立場にある人がどうしてこういう発言をするのか理解に苦しむ。補佐官としての立場と一国会議員としての立場は違うと言うことなのだろうが、そうであれば補佐官を辞任して発言すべきだろう。内輪での話なら分かるが、ネットと言う公共の媒体を使って広く開示してはいけない。立場をわきまえるべきだろう。駟も舌に及ばずと言うが、言ったことを撤回しても口から出た言葉は取り戻せない。
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