防衛省統合幕僚監部は21日、今年度第3四半期まで(4~12月)の緊急発進(スクランブル)状況を発表した。対中国機が全体の約51%を占める287回で前年同期比約1.8倍となり、国別記録が公表されている2001年度以降、対中国機としては最高を記録。対ロシア機も同約1.4倍の246回に増えた。9カ月の総計は563回で、今年度末には1980年代の年600~900回台に達する可能性が高く、東アジアの空が東西冷戦期並みの緊張状態にあることを裏付けた。
統幕によると、昨年10~12月の対中国機への発進数138回は、四半期ベースで尖閣諸島国有化(12年9月)の影響により対日感情が悪化した後の昨年1~3月の146回に次ぐ回数。対ロシア機の発進数110回も四半期ベースで過去最高だった。
極東の空は極めて不安定だ。特に尖閣諸島を抱える南西諸島方面は中国との摩擦で一触即発状態のようだ。偵察機を無人機に置き換えて偵察飛行隊を戦闘機隊に編制替えすると言う苦肉の策で1個飛行隊をねん出したが、これで十分だろうか。これ以外に2個飛行隊程度を増やして320機程度を維持したいところだが、・・・。ねん出した1個飛行隊は那覇に配備するのだろうが、機材も早急に更新が必要だろう。一説には4個飛行隊をF35でまかなうと言うが、1個飛行隊はF35Bとしたら「ひゅうが」「いずも」型を足場に効果的に活用できるかもしれない。
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