安倍晋三首相は3日、来日中のバイデン米副大統領と首相官邸で約1時間会談し、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定したことについて、中国による一方的な現状変更の試みを許容せず日米が緊密に連携し対応することで一致した。沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に向けて基地負担の軽減を進めていくことでも合意した。
 
 
会談後の共同記者発表で、安倍首相は中国の防空識別圏設定について「民間機の安全確保を脅かす行動」と批判。日米は、この空域で自衛隊と米軍の運用を含む日米の対応を一切変更しないことを確認した。
 
 
バイデン氏も「現状を力で変えようという試みを米国は深く懸念している。この行動は地域の緊張を高め、事故や誤算の危険性を高めている」と中国を批判、4日に中国を訪問し、習近平国家主席との会談で、こうした懸念を直接伝える考えを明らかにした。
 
 
会談では、普天間問題について、アジア太平洋地域の抑止力維持と沖縄の負担軽減のために米国も努力することで合意した。米軍訓練海域である沖縄本島東方のホテル・ホテル訓練区域で漁業制限を一部解除し、訓練区域との間に緩衝海域も設定する。
 
 
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉については年内妥結へ努力していくことを確認。バイデン氏は「努力すべき分野」として農業と自動車を挙げた。
 
 
米国も東シナ海を中国に抑えられると太平洋とインド洋を分断されるので日本のためもあるだろうが、本音は他人事ではないだろう。V22を配備したり、P8を配備するなどずい分な力の入れようだが、それは自国の権益を守るためと言うのが本音だろう。まあ、しかし、利益をともにする国家と協力して対処すると言うのは国際社会の常識で日本だけで中国に対抗するのは無理だろう。戦後60年以上平和を満喫してきた日本だが、ここにきて周囲が急にきな臭くなって何時戦争が起こってもおかしくない状況になっているのは平和ボケした日本人に対する警告だろうか。
 
 
日本ブログ村へ(↓)