自民党の石破茂幹事長が自身のブログで特定秘密保護法案に反対する市民団体らの絶叫調のデモを「テロと本質的に変わらない」と批判した問題で、石破氏は2日付のブログでこの記述を撤回し謝罪した。一方、野党7党の幹事長・書記局長らは同日、国会内で会談。石破氏の発言を「言語道断の暴言」として強く抗議するとともに、同法案の慎重審議を求めることで一致。自民党に申し入れた。
野党7党は共同の抗議声明で「憲法で保障された表現の自由に基づく市民のデモを、テロと同一視するかのごとき見解は言語道断の暴言」と批判。「同法案でテロの定義があいまいであることが論点の一つとなっており、重大な問題を改めて浮き彫りにした」と指摘した。
民主党の大畠章宏幹事長は「自民党幹事長の発言だ。撤回すれば済むということではない」と述べ、今後も追及していく考えを示した。野党は3日、国会内で各党が参加して慎重審議を求める集会を開くことを検討している。
一方、ブログを一部訂正した石破氏は、2日の記者会見で「整然と行われるデモや集会は民主主義にとって必要なことだ」と釈明した。ただ、大音量のデモなどについては「一般の方々に恐怖の念を与えることは、いかなる主義・主張であれ、やっていいことだとは思わない」とも述べた。
これに関連し、菅義偉(すがよしひで)官房長官は参院国家安全保障特別委員会で「本人が一部撤回するなど真意を説明している。デモは法令の範囲内で行われる限り言論の自由だ」と答弁した。
一軒の家にもいろいろと知られたくないことがあるのだから国家にはそれなりに秘密にしておくべきことがあるだろう。何でもかんでも国民に知らせろと言うのはある意味暴論だろう。ただ、何を秘密にして何を公開するかは政治と行政のセンスだろうからこれはまた別の問題だろう。いずれにしても国家として守るべき秘密を保護する法律は必要だろう。大音響で同じことを繰り返し叫ぶことは昔からよくやるが、それがテロと同質な行為かどうかは別にして少なくともあまり知性は感じられない。
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